2025年11月28日

2026年3月期 中間決算について

株式会社AIRDOは、11月28日(金)、2026年3月期中間決算をとりまとめました。

1.2025年9月中間期(2025年4月1日~2025年9月30日)の業績

(1) 概況及び経営成績

 当該会計期間における我が国経済は、米国の通商政策による影響が一部の業種に見られるものの、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられたことで、景気は緩やかな回復基調が続きました。
 国内航空業界においては、価格競争が激しさを増しており、低価格運賃に下支えされて旅客需要は堅調に推移しているものの、長引く円安や物価上昇の影響等によって、当社を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。
 このような事業環境の中、当社においては、競争力のあるきめ細やかな運賃設定と需要予測に基づく緻密な座席コントロールを行ったことに加え、高需要期を迎える7~8月の期間に札幌-福岡線を1往復2便/日、週末の早朝、夜間帯を中心に東京-札幌線を増便運航し、増収を図った結果、旅客数・営業収入とも過去最高を更新しました。一方で、営業費用が増収を上回るペースで大幅に増加したことから、減益となりました。
 なお期間中のマーケティング活動として、自社運航便による北海道産品の産地直送サービス「道産空輸 AIRDOダイレクト便」では、空輸による高付加価値化を通じた道産品プロモーションを推進しており、直近では北海道による「航空貨物輸送網強化事業」を受託し、航空貨物輸送の利用促進、認知度向上に向けた取り組みを実施しました。また「九州・沖縄の翼」ソラシドエアが展開する「ソラチョク便」との協業を継続し、南から北までのネットワークを活かした産品交流にも取り組みました。加えて地元北海道を拠点とするプロ野球チーム、北海道日本ハムファイターズとのパートナーシップ契約締結後、航空会社らしい協賛活動を展開すべく、エスコンフィールドHOKKAIDOで同球団の試合が開催される日に空港係員や客室乗務員がユニフォームを着用して業務に従事したほか、選手による機内アナウンスの放送等、各種タイアップ企画を通じて、「北海道の翼」を体現する取り組みを推進しました。
 これらの結果、営業収入はコードシェアによる座席販売分を含め、28,214百万円(前年同期比 1.3%増)となりました。事業費は23,964百万円(同7.0%増)、販売費及び一般管理費は2,041百万円(同7.9%減)、これらの合計として営業費用は26,005百万円(同5.6%増)となりました。また、営業利益は2,208百万円(同31.4%減)、経常利益は2,102百万円(同32.7%減)、中間純利益は1,956百万円(同34.8%減)となりました。

【経営成績】

項 目 2025年9月中間期 2024年9月中間期 増 減 増減率(%)
営業収入(百万円) 28,214 27,838 +375 +1.3
営業費用(百万円) 26,005 24,619 +1,385 +5.6
営業利益(百万円) 2,208 3,218 △1,009 △31.4
営業利益率(%) 7.8 11.6 △3.8pt -
経常利益(百万円) 2,102 3,124 △1,021 △32.7
中間純利益(百万円) 1,956 3,000 △1,044 △34.8

(2) 運航実績、輸送実績

【運航実績】

項 目 2025年9月中間期 2024年9月中間期 増 減 増減率(%)
運航便数(便) 11,850 11,892 △42 △0.4
就航率(%) 99.1 98.4 +0.7pt -
定時出発率(%) 84.2 86.6 △2.4pt -

【輸送実績】

項 目 2025年9月中間期 2024年9月中間期 増 減 増減率(%)
提供座席数(千席) 1,603 1,545 +57 +3.7
旅客数(人) 1,350,714 1,260,443 +90,271 +7.2
座席キロ(千席・キロ) 1,527,274 1,468,242 +59,031 +4.0
旅客キロ(千人・キロ) 1,285,764 1,196,785 +88,978 +7.4
利用率(%) 84.2 81.5 +2.7pt -

(注)輸送実績には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。

【路線別利用率】

(%)

路 線 2025年9月中間期 2024年9月中間期 備 考
「札 幌-東 京」線 84.1 80.3
「旭 川-東 京」線 81.4 80.7
「女満別-東 京」線 86.0 85.7
「釧 路-東 京」線 86.5 87.2
「帯 広-東 京」線 82.7 82.8
「函 館-東 京」線 88.5 88.2
「札 幌-仙 台」線 81.6 78.7
「札 幌-名古屋」線 86.3 82.1
「札 幌-神 戸」線 88.0 77.6
「札 幌-福 岡」線 82.8 79.8
「函 館-名古屋」線 85.4 86.1
全路線合計 84.2 81.5

(注)路線別利用率には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。

(3) 財政状態

【財政状態】

項 目 2025年9月中間期 2025年3月期末 増 減
総資産(百万円) 45,114 42,620 +2,493
純資産(百万円) 13,610 11,967 +1,642
1株当たり純資産額(円) 217,433.44 179,094.75 +38,338.69
自己資本比率(%) 30.2 28.1 +2.1pt

2.2026年3月期の見通し

 下期においては、他社との競争激化等により収入の伸びが鈍化することが予想される一方、上期に引き続き公租公課の減免縮小、円安や物価上昇の影響により費用の増加が予想されることから、5月28日に発表した2026年3月期の業績見通しを以下のように修正いたします。

項 目 予 想 当初予想 増 減
営業収入(百万円) 54,200 55,600 △1,400
営業利益(百万円) 1,100 1,600 △500
営業利益率(%) 2.0 2.9 △0.9pt
経常利益(百万円) 900 1,500 △600

以上

  • 共同持株会社 株式会社リージョナルプラスウイングス の2026年3月期中間連結決算については、下記のプレスリリースをご参照ください。
    株式会社リージョナルプラスウイングス: https://www.regionalplus.co.jp/newsrelease/

プレスリリース一覧に戻る