2025年3月28日

AIRDO / 知床財団 共同リリース
AIRDO、知床財団、HTBの協業
しれとこきょうだいヒグマ「ヌプとカナのおはなし」
アナウンサーによる読み聞かせ

生物多様性保全の取り組み ~人とクマと世界自然遺産・知床のためにできること~

 株式会社AIRDO(本社:札幌市、代表取締役社長:鈴木 貴博、以下 エア・ドゥ)と公益財団法人 知床財団(所在地:北海道斜里郡斜里町、代表:村田良介理事長、以下 知床財団)は、共に制作したヒグマ啓発絵本を、北海道テレビ放送株式会社(本社:札幌市、代表取締役社長:寺内 達郎、以下HTB)の協力のもと、アナウンサーによる読み聞かせ動画としてアレンジし、本日エア・ドゥ公式YouTubeで公開したほか、今後3者が連携し啓発のために活用してまいります。

 エア・ドゥは2006年の女満別-羽田線就航を機に、ヒグマとの共存を図る自然保全活動「知床キムンカムイ・プロジェクト※1」を知床財団と共同で実施し、当時制作した教育教材「トランクキット※2」やヒグマ啓発絵本は今でも大切に活用されています。そして、それら制作物の更なる活用方法を模索する中、サステナビリティ活動にて連携するHTBとの意見交換から、同社アナウンサーによる啓発絵本の読み聞かせ動画を制作し、地域における学習教材として、また機内放映等を通じたヒグマ啓発ツールとして活用していく着想を得て、このたびの公開に至りました。

 道内各地ではヒグマの出没が多発しており、人身事故も発生しています。エア・ドゥは「北海道の翼」として、来道者や道内在住の方々にヒグマの生態を知っていただくべく、今回の制作動画をトランクキットや啓発絵本とあわせて活用を進めることで、ヒグマとの共存について理解を広める取り組みに引き続き努めてまいります。

■ 動画概要

タイトル:
【HTB藤澤&森&土屋アナ 読み聞かせ】しれとこのきょうだいヒグマ「ヌプとカナのおはなし」
内容:
しれとこのきょうだいヒグマ「ヌプとカナのおはなし」の絵本がHTBアナウンサーの読み聞かせ動画として、新登場!豊かな知床の森で生まれたきょうだいヒグマのヌプとカナ。ある出来事をきっかけに、2頭がそれぞれ全く違う運命をたどるお話です。
出演:
HTB藤澤達弥アナウンサー、森さやかアナウンサー、土屋まりアナウンサー、onちゃん
制作:
エイチ・テー・ビー映像
企画協力:
株式会社AIRDO・HTB北海道テレビ放送
制作著作:
公益財団法人 知床財団
公開先:
エア・ドゥ 公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/j6twMg8LOsw

■ 書誌情報

原作者:
あかしのぶこ
ページ数:
全52ページ
発行:
公益財団法人 知床財団
価格:
2,530円(税込・送料別)
購入方法:
知床財団ネットショップよりお求めください
https://www.shiretoko-komnupuri.shop
絵本の表紙を使用した動画サムネイル

■ 関係先での活用方法(予定含む)

社名 活用方法
エア・ドゥ YouTube・機内エンターテインメントサービス「Do Sky On-Demand」(4月1日より)での公開
知床財団 トランクキット教材として追加、知床自然センター・地元の各施設にて上映(予定)
HTB イベント等での上映(予定)
北海道 Web「ヒグマ対策室」ページ・啓発イベント等での上映(予定)
制作にご協力いただいた藤澤アナ、土屋アナ、森アナ、onちゃん(左から)

■ 森アナウンサーからのコメント

野生動物と人間との共存がテーマで、大人も子どもも考えさせられるお話です。
雄大な自然と豊かな生態系を有する北海道は、人が自然環境とどう向き合うべきかを教えてくれる、教科書のような存在だと思います。 この作品や私たちの読み聞かせの活動を通して、さまざまな年代の人に考えるきっかけを持ってもらえたらうれしいです。

※1 知床キムンカムイ・プロジェクト
 キムンカムイとはアイヌ語で「山の神」という意味。アイヌの人たちはヒグマを山の神として崇めていました。ヒグマが高密度に暮らす知床は、年間100万人以上が訪れる観光地であり、また漁業や農業を営む人たちの生活の場でもあります。ヒグマの生態を明らかにしていくことはヒグマの保護管理計画を考えていくうえで、ヒグマとの共存についての理解を広めるうえで大変重要な指標となります。
 また、ヒグマとうまく付き合っていくためには人間がヒグマのことをもっと知る必要があります。
 エア・ドゥと知床財団は、ヒグマと人が安心して暮らせる知床を目指し、2006年から3年間「キムンカムイ・プロジェクト」と題し、ヒグマの生態調査とヒグマに関する普及啓発活動を展開、その取り組みを受けた普及啓発活動を継続して行っています。

※2 トランクキット
 ヒグマ頭骨や毛皮をはじめ約22点の教材を収録し、ヒグマについての正しい生物学的情報と、ヒグマと共存するための方策を子ども達に知ってもらう、考えてもらう適切な機会を提供することを目的に制作されました。指導者向け手引きには、小学校の授業を想定したプログラムが収録されており、本キットを利用する指導者の方が、簡単な事前学習で活用できるように工夫されています。

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