2024年5月29日
2024年3月期決算について
株式会社AIRDOは、5月29日(水)、2024年3月期決算をとりまとめました。
1.2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の業績
(1)概況及び経営成績
当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行に伴う行動制限等の撤廃により、経済および社会活動の正常化が進んだことで、景気は緩やかな回復基調へと推移しました。
一方で、国際情勢の緊迫化、商品市況の上昇に伴う原油価格の高騰や物価の上昇、急速な円安の進行など、依然として経済の先行きは不透明な状況が続いております。
このような事業環境の中、全国旅行支援による効果もあり、旅客需要の回復基調が好調に推移しており、当社においては、適切なレベニューマネジメントを行うとともに、既存路線の増便を積極的に設定したことで運航便数および提供座席数を増加させたほか、当社として初のセール運賃(DOセール)の販売を開始するなど、更なる旅客需要の取り込みを図ってまいりました。加えて、昨年12月に就航25周年を迎え、感謝の気持ちを込めた各種周年事業の取り組みを展開したほか、"北海道の翼AIRDO"として、あらたな観光需要の創出と地域経済の発展を目指した新千歳空港-阿蘇くまもと空港間のチャーター便の設定などを進めてまいりました。
これらの結果、営業収入はコードシェアによる座席販売分を含め、51,556百万円(前年同期比 24.2%増)となりました。事業費は43,398百万円(前年同期比23.2%増)、販売費及び一般管理費は4,683百万円(前年同期比27.5%増)、これらの合計として営業費用は48,082百万円(前年同期比23.6%増)となりました。また、営業利益は3,473百万円(前年同期比32.8%増)、経常利益は3,241百万円(前年同期比36.0%増)、当期純利益は3,416百万円(前年同期比19.1%減)となりました。
【経営成績】
項目 | 2024年3月期 | 2023年3月期 | 増 減 | 増減率(%) |
---|---|---|---|---|
営業収入(百万円) | 51,556 | 41,509 | +10,046 | +24.2 |
営業費用(百万円) | 48,082 | 38,893 | +9,189 | +23.6 |
営業利益(百万円) | 3,473 | 2,616 | +857 | +32.8 |
営業利益率(%) | 6.7 | 6.3 | +0.4pt | - |
経常利益(百万円) | 3,241 | 2,383 | +858 | +36.0 |
当期純利益(百万円) | 3,416 | 4,222 | △805 | △19.1 |
(2)運航実績、輸送実績
【運航実績】
項目 | 2024年3月期 | 2023年3月期 | 増 減 | 増減率(%) |
---|---|---|---|---|
運航便数(便) | 23,712 | 22,509 | +1,203 | +5.3 |
就航率(%) | 98.5 | 98.5 | 0.0pt | - |
定時出発率(%) | 81.8 | 87.6 | △5.8pt | - |
【輸送実績】
項目 | 2024年3月期 | 2023年3月期 | 増 減 | 増減率(%) |
---|---|---|---|---|
提供座席数(千席) | 3,043 | 2,935 | +108 | +3.7 |
旅客数(人) | 2,441,587 | 2,041,096 | +400,491 | +19.6 |
座席キロ(千席・キロ) | 2,897,336 | 2,787,239 | +110,096 | +4.0 |
旅客キロ(千人・キロ) | 2,324,017 | 1,942,133 | +381,883 | +19.7 |
利用率(%) | 80.2 | 69.7 | +10.5pt | - |
(注)輸送実績には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。
【路線別利用率】
(%)
路線 | 2024年3月期 | 2023年3月期 | 備 考 |
---|---|---|---|
「札幌-東京」線 | 81.6 | 72.2 | |
「旭川-東京」線 | 76.5 | 68.2 | |
「女満別-東京」線 | 78.8 | 61.8 | |
「釧路-東京」線 | 79.8 | 62.7 | |
「帯広-東京」線 | 79.3 | 66.8 | |
「函館-東京」線 | 81.8 | 68.2 | |
「札幌-仙台」線 | 72.1 | 49.0 | |
「札幌-名古屋」線 | 80.6 | 67.4 | |
「札幌-神戸」線 | 81.7 | 80.3 | |
「札幌-福岡」線 | 81.4 | 75.3 | |
「函館-名古屋」線 | 78.7 | 57.5 | |
全路線合計 | 80.2 | 69.7 |
(注)路線別利用率には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。
(3)財政状態
【財政状態】
項目 | 2024年3月期末 | 2023年3月期末 | 増 減 |
---|---|---|---|
総資産(百万円) | 48,785 | 41,349 | +7,436 |
純資産(百万円) | 12,182 | 10,359 | +1,823 |
1株当たり純資産額(円) | 150,178.66 | 66,224.03 | +83,954.63 |
自己資本比率(%) | 25.0 | 25.1 | △0.1pt |
2.2025年3月期の見通し
当社を取り巻く環境は、原油価格の高止まりや円安の継続のほか物価高の影響も加わり、より一層費用増加の傾向が予想されます。一方、旅客需要回復の着実な取り込みと、ソラシドエアとの協業による増収・コスト削減を引き続き進めてまいります。 これらを踏まえて、現時点における2025年3月期の業績見通しは以下の通りとなります。
項目 | 予 想 | 前期実績 (2024年3月期) |
増 減 |
---|---|---|---|
営業収入(百万円) | 52,500 | 51,556 | +944 |
営業利益(百万円) | 2,100 | 3,473 | △1,373 |
営業利益率(%) | 4.0 | 6.7 | △2.7pt |
経常利益(百万円) | 2,000 | 3,241 | △1,241 |
以上
- 共同持株会社 (株)リージョナルプラスウイングス の2023年3月期連結決算については、下記のプレスリリースをご参照ください。
(株)リージョナルプラスウイングス: https://www.regionalplus.co.jp/newsrelease/