2022年12月1日

2023年3月期 中間決算について

 株式会社AIRDOは、本日12月1日(木)、2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)中間決算をとりまとめました。詳細につきましては、別添の「2023年3月期 中間決算短信(非連結)」をご覧ください。

1.2022年9月中間期(2022年4月1日~2022年9月30日)の業績

(1)概況及び経営成績

当中間会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)の影響に加え、資源価格の高止まりや急激な為替変動等により、不確実性が高い状況が続きました。航空業界においては、ワクチン接種の進捗や社会経済活動の維持に向けた機運醸成等により、国内線における旅客需要の回復が鮮明となりました。
 このような状況のもと当社は、感染症の発現以来取り組んできた固定費削減を継続しつつ、運航規模を感染症拡大以前の水準に戻し、回復を強める旅客需要の積極的な取り込みを図りました。
 また、当社と株式会社ソラシドエア(以下、ソラシドエア)が有する経営資源(人財・技術・施設等)を効率的に活用することにより経営基盤の強化を図るべく、10月3日に共同持株会社「株式会社リージョナルプラスウイングス」を設立いたしました。

 これらの結果、当中間会計期間における営業収入は、コードシェアによる座席販売分を含め、20,655百万円(前年同期比78.2%増)となりました。

 事業費は16,838百万円(前年同期比27.9%増)、販売費及び一般管理費は1,789百万円(前年同期比20.0%増)、営業費用は18,628百万円(前年同期比27.1%増)となり、この結果、営業利益は2,027百万円、経常利益は1,870百万円、中間純利益は2,204百万円と、中間決算としては3年ぶりの黒字となりました。

(△は損失又は減少)

【経営成績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増 減 増減率(%)
営業収入(百万円) 11,591 20,655 9,064 +78.2
営業費用(百万円) 14,658 18,628 3,969 +27.1
営業利益(百万円) △3,067 2,027 5,094 -
営業利益率(%) △26.5% 9.8% 36.3Pt -
経常利益(百万円) △3,033 1,870 4,904 -
中間純利益(百万円) △1,978 2,204 4,182 -

(2)運航実績、輸送実績

【運航実績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増 減 増減率(%)
運航便数(便) 8,848 11,319 2,471 +27.9
就航率(%) 99.4 99.1 △0.3Pt -
定時運航率(%) 97.5 92.1 △5.4Pt -
【輸送実績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増 減 増減率(%)
提供座席数(千席) 1,115 1,488 373 +33.5
旅客数(人) 443,780 962,076 518,296 +116.8
旅客キロ(千人キロ) 418,713 913,988 495,274 +118.3
座席キロ(千席キロ) 1,054,620 1,405,581 350,960 +33.3

(注)輸送実績には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。

【路線別座席利用率】 前中間会計期間 当中間会計期間
「札幌-東京」線 42.1% 64.1%
「旭川-東京」線 33.3% 67.2%
「女満別-東京」線 37.9% 62.6%
「釧路-東京」線 44.9% 61.2%
「帯広-東京」線 47.1% 64.2%
「函館-東京」線 39.7% 66.8%
「札幌-仙台」線 25.1% 46.1%
「札幌-名古屋」線 51.5% 66.4%
「札幌-神戸」線 28.2% 81.3%
「函館-名古屋」線 32.3% 59.8%
「札幌-福岡」線 77.1%
路線の平均 39.7% 65.0%

(注)路線別座席利用率には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。
   札幌-福岡線は2022年7月1日から運航を開始いたしました。

(3)財政状態

【財政状態】 前事業年度
2022年3月31日
当中間会計期間
2022年9月30日
増 減
総資産(百万円) 48,850 45,626 △3,224
純資産(百万円) 8,105 9,114 +1,009
1株当たり純資産(円) 19,499.37 42,452.83 +22,953.46
自己資本比率(%) 16.6 20.0 +3.4Pt

2.2023年3月期の見通し

わが国経済は、社会経済活動の段階的な再開により緩やかな回復基調にあるものの、諸外国における金融引き締め政策及びウクライナ情勢の影響を受けた原材料価格の高騰や急激な為替変動等により、予断を許さない状況にあります。
 航空業界においては、足元の旅客需要が回復しつつある一方で、感染症再拡大の懸念が続いていることに加え、働き方の変革やデジタル化の進展による行動・生活様式の変化等により今後の需要動向は不確実性が高く、先行き不透明な状況が続くと予想されます。
 このような状況の中でも当社は、安全運航を最優先に、2022年5月に策定した中期経営計画に沿って各施策を迅速かつ確実に実行し、「北海道の翼」として、地域に根差した新しい価値を提供し続けていくと共に、ソラシドエアとの協業と共創を通じて経営基盤の強化を図ることで、企業価値の更なる向上と持続的成長を目指してまいります。

 なお、2023年3月期の業績見通しについては、現時点において合理的な算定が困難であるため未定とし、開示が可能となった時点で速やかに公表をいたします。

以上

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