2022年5月30日
「2022年度~2026年度 中期経営計画」
~ソラシドエアとの協業と共創により、財務基盤を強化し、成長軌道への道筋を確かなものへ~
株式会社AIRDO(以下、AIRDO)は、コロナ禍で毀損した財務基盤を早期に回復させ、新たな事業環境を生き抜き、持続的な成長を果たすため、「2022年度~2026年度 中期経営計画」(以下、中計)を策定致しました。
1. 中期経営ビジョンと中計の全体像
■中期経営ビジョン
私たち "北海道の翼 AIRDO" は、中計期間におけるビジョンとして、以下を掲げ、経営の独立性と独自性を維持しつつ、北海道に根ざした付加価値のある新たなサービスをお客様に提供するともに、株式会社ソラシドエア(以下、ソラシドエア)との協業と共創により、コロナ禍で毀損した財務基盤の回復と強化を図り、全面的な機材更新、路線・便数の拡充をはじめとした成長軌道への回帰を目指すため、様々な取り組みを推進してまいります。
■全体像
中計は、絶対的な使命である「安全」をもとに、AIRDO独自の事業戦略である「ブランド・商品」「サービス・オペレーション」「営業(セールス・マーケティング)」「機材」「ネットワーク」「地域・環境」「人財・組織」「財務」の8つに加え、「ソラシドエアとの協業戦略」から構成されます。なお、「ブランド・商品」と事業戦略は一体の関係にあり、全ての事業領域においてブランドの視点を持ちながら、取り組みを推し進めていきます。
2. 各戦略の方向性と取り組みの一例
安全
ソラシドエアとのグループ体制への移行期間を含め、いかなる環境下においても、安全を絶対的使命として追求すべく、「安全管理体制(SMS)の深化と改善に向けた不断の見直し」、「安全意識の醸成に向けた取り組みの強化」を推進するとともに、ソラシドエアとのグループ体制構築に際しても、「『安全最優先』の再確認と実践」を推進するなど、安全運航の堅持に向けた取り組みを行います。
ソラシドエアとの協業戦略
ソラシドエアとの協業推進により、知見の共有、スケールメリットの創出を進め、コスト削減、顧客拡大(増収施策)を図り、経営基盤の強化と成長原資の獲得を目指します。
◆誘客促進・顧客の利便性向上
◆南北における"地域の翼"の連携による新たな価値の提供
◆経営資源の共通化や生産性の向上 など
ブランド・商品戦略
これまでお届けしてきた"AIRDOらしさ"を見つめ直し、新たに「ブランドビジョン・コンセプト(お客様との約束)」を制定しました。これからはCX(Customer Experience:顧客体験)を基軸に、あらゆるシーンにおいてAIRDOブランドの価値をお届けし、「CX向上」「ブランドビジョン実現」を図るとともに、北海道の魅力を日本中、そして世界中に伝え"北海道の翼"としての使命を果たすことで、お客様との関係性を維持・拡大していきます。
サービス・オペレーション戦略
環境の変化を見据えながら、サービス・オペレーション上の「基本品質の追求」と「付加価値の提供」に注力し、持続的なCX向上に繋げていきます。
◆「非接触」「パーソナル化」を見据えた新システムの導入
◆ソラシドエアや道内企業等との連携による価値提供
◆サービスを通じたブランド体験機会の創出 など
◆「非接触」「パーソナル化」を見据えた新システムの導入
◆ソラシドエアや道内企業等との連携による価値提供
◆サービスを通じたブランド体験機会の創出 など
営業戦略
(セールス・マーケティング)
需要動向や競争環境を見極め、収入の早期回復を図るとともに、ソラシドエアとの協業を推進し、安定的な収入の確保を目指します。
◆北海道に根差した新たな価値の提供を通じた強固な収入基盤の確立による安定した旅客収入の維持・拡大
◆首都圏エリアを中心とした北海道への誘客促進と北海道から道外各就航地域への送客促進による販売強化
◆就航地域との協業等による地域振興への貢献 など
◆北海道に根差した新たな価値の提供を通じた強固な収入基盤の確立による安定した旅客収入の維持・拡大
◆首都圏エリアを中心とした北海道への誘客促進と北海道から道外各就航地域への送客促進による販売強化
◆就航地域との協業等による地域振興への貢献 など
機材戦略
中計期間中は、現在の機材構成を維持することを基本としつつ、急速な需要の拡大が見込まれる場合は、既存型式の機材を増機する検討を行います。また、2027年度(目途)より新型式の低燃費機材への全面的な機材更新を行う方針とし、中計期間で機材構成の検討、導入に向けた準備を行います。
ネットワーク戦略
需要動向や競争環境に注視しつつ、現有機材を最大限有効に活用することで、ネットワークの拡充を行います。
◆既存および新規路線をはじめとした定期便の増便(札幌=福岡線など)
◆積極的な臨時便や国内・国際チャーター便の運航 など
◆既存および新規路線をはじめとした定期便の増便(札幌=福岡線など)
◆積極的な臨時便や国内・国際チャーター便の運航 など
地域・環境戦略
北海道の翼としての強みや経営資源を活かし、地域と緊密に連携し、北海道の「人・自然・社会」への貢献を軸に、社会的課題の解決に協力していきます。また、「人を育てる」「(北海道の)自然を大切にする」「社会に貢献する(災害復興支援)」の3つの活動理念に加え、業界全体と連携したCO2排出削減への取り組みを進めていきます。
人財・組織戦略
厳しい事業競争を勝ち抜き、持続的な発展を支える人財の確保と育成を進めると同時に、ソラシドエアとのグループ体制や地域との連携を見据えた様々な取り組みを進めていきます。
◆社員の意欲向上を目指した人事諸制度等の検討
◆北海道との関係強化に向けた体制の構築
◆働き方の改革への取り組みの強化 など
◆社員の意欲向上を目指した人事諸制度等の検討
◆北海道との関係強化に向けた体制の構築
◆働き方の改革への取り組みの強化 など
3. 財務目標
財務戦略
増収施策やコスト構造の変革により、早期にコロナ禍前の利益水準に回復させ、借入金の返済、優先株の償還を進めるとともに、将来の機材更新や路線拡充に必要な成長原資の獲得を目指します。
◆AIRDO独自の事業戦略の実行と財務管理の強化
◆共同持株会社の設立を通じたソラシドエアとの協業戦略
◆資金調達手法の多様化による現預金の確保 など
◆AIRDO独自の事業戦略の実行と財務管理の強化
◆共同持株会社の設立を通じたソラシドエアとの協業戦略
◆資金調達手法の多様化による現預金の確保 など
以上