2019年11月26日

2020年3月期 中間決算について

 株式会社AIRDOは、本日11月26日(火)、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)中間決算をとりまとめました。詳細につきましては、別添の「2020年3月期 中間決算短信(非連結)」をご覧ください。

1.2019年9月中間期(2019年4月1日~2019年9月30日)の業績

(1)概況及び経営成績

  • 当中間会計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の激化による影響を受けたものの、堅調な企業業績等を背景に、緩やかな景気回復が続きました。また北海道経済については、インバウンドをはじめとする観光需要が堅調に推移し、個人消費や設備投資は徐々に持ち直しました。
  • 国内航空業界においては、インバウンドの増加を背景に旅客需要は堅調に推移しましたが、LCCの統合や大手航空会社による商品競争力強化の動きなどにより、厳しい競争が続きました。
  • 原油価格は、中東情勢の悪化に伴う供給懸念から一時的に急騰する等、引き続き注視していく必要があります。
  • このような状況のもと、当社は「2019~2023年度 中期経営戦略」を新たに策定し、『北海道の翼として、私たちAIRDOは変革に挑戦し、お客様の期待を超える感動を提供します。』をビジョンとして掲げました。
  • 運航面においては、2019年3月の導入に続き、2019年9月にも"北海道の自然"を表現したオリジナルのシートカバーやUSB電源等を採用したB767-300ER型機を1機新たに導入し、機内品質の向上を図るとともに、「札幌-東京」線をはじめとする羽田空港発着路線に投入することによる提供座席数の増加や、予備機材としての活用による定時性向上や欠航率の低下に努めました。また、お客様のニーズにお応えすべく、深夜便等の増便を320便設定し、利便性の向上を図ったことに加え、昨年に続きゴールデンウィーク・夏休み期間中に実施した保安検査場の早期通過促進キャンペーンや出発時刻等のダイヤ構造の工夫により、定時出発率の向上にも努めました。定時性への取り組みについては、2019年度上期、定時到着率93.0%と特定本邦航空運送事業者12社中1位を達成しました。
  • 当中間会計期間において、運航便数は10,883便(前年同期比3.3%増)、提供座席数は1,497千席(前年同期比5.9%増)と、増加をしております。
  • 営業面においては、ゴールデンウィーク10連休をはじめ道内で実施された大型イベント等の需要に対して、きめ細かな運賃設定と座席管理に努めた他、提供座席数増加の効果もあり、搭乗旅客数は1,160千人(前年同期比6.4%増)となりました。また、訪日外国人旅客への対応としては、新たに2019年9月より当社Webサイトの多言語化対応を拡大(英語に加え、新たに繁体字・簡体字中国語、韓国語を追加)しました。
  • サービス面においては、ご妊娠中のお客様へ厚生労働省推奨のマタニティマークを使用したオリジナルデザインのマタニティタグのご提供を始めた他、引き続き訪日外国人旅客の増加に対応した案内表示の多言語化など、多様なお客様をお迎えするためのサービス強化に取り組みました。
  • なお、おかげ様で当社は2019年5月に、1998年の就航開始から累計して3,000万人(当社座席販売分)のお客様をお迎えしました。

 これらの結果、当中間会計期間においての営業収入は、コードシェアによる座席販売分を含め、25,337百万円(前年同期比7.1%増)となりました。

 費用面では、増便等による生産量の増加に伴い直接運航経費が増加したこと等により、事業費は19,422百万円(前年同期比5.1%増)となりました。販売費及び一般管理費は、営業関連費用の増加等により2,245百万円(前年同期比0.8%増)となったことで、営業費用は21,667百万円(前年同期比4.6%増)となりました。この結果、営業利益は3,669百万円(前年同期比24.3%増)となりました。

 営業外損益において、営業外費用が減少したこと等により、経常利益は3,456百万円(前年同期比34.5%増)となり、中間純利益は2,366百万円(前年同期比66.8%増)となりました。

【経営成績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増減 増減率(%)
営業収入(百万円) 23,660 25,337 +1,677 +7.1
営業費用(百万円) 20,707 21,667 +960 +4.6
営業利益(百万円) 2,953 3,669 +716 +24.3
営業利益率(%) 12.5 14.5 +2.0Pt
経常利益(百万円) 2,569 3,456 +887 +34.5
中間純利益(百万円) 1,418 2,366 +948 +66.8

(2)運航実績、輸送実績

【運航実績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増減 増減率(%)
運航便数(便) 10,538 10,883 +345 +3.3
就航率(%) 97.6 99.4 +1.8Pt
定時運航率(%) 92.6 93.4 +0.8Pt
【輸送実績】 前中間会計期間 当中間会計期間 増減 増減率(%)
提供座席数(千席) 1,414 1,497 +83 +5.9
旅客数(人) 1,090,916 1,160,488 +69,572 +6.4
旅客キロ(千人キロ) 1,026,781 1,088,824 +62,043 +6.0
座席キロ(千席キロ) 1,333,427 1,404,625 +71,197 +5.3

(注)輸送実績には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。

【路線別座席利用率】 前中間会計期間 当中間会計期間 備考
「札幌-東京」線 77.8% 77.3%
「旭川-東京」線 78.3% 78.4%
「女満別-東京」線 72.9% 81.5%
「釧路-東京」線 79.0% 80.0%
「帯広-東京」線 75.1% 75.2%
「函館-東京」線 76.2% 78.2%
「札幌-仙台」線 81.8% 73.6%
「札幌-名古屋」線 75.1% 75.8%
「札幌-神戸」線 69.9% 67.3%
「函館-名古屋」線 80.9% 84.6%
路線の平均 77.0% 77.5%

(注)路線別座席利用率には、全日本空輸株式会社への座席販売分を含めておりません。

(3)財政状態

【財政状態】 前事業年度
2019年3月31日
当中間会計期間
2019年9月30日
増減
総資産(百万円) 50,276 49,860 △416
純資産(百万円) 13,851 15,536 +1,684
1株当たり純資産(円) 297,882.56 334,107.28 +36,224.72
自己資本比率(%) 27.6 31.2 +3.6Pt

2.2020年3月期の見通し

 今後のわが国経済は、米中貿易摩擦や消費増税の影響等による不透明さは残るものの、航空業界においては旺盛なインバウンド需要、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催、東京国際空港・新千歳空港の発着枠拡大を背景とした航空需要の伸長が見込まれます。その一方で航空会社間の競争が一層激しくなる他、世界情勢に影響を受ける原油価格や為替相場の動向には引き続き注意を要します。
 このような中、当社は新たに策定した「2019~2023年度中期経営戦略」を基軸とした変革に挑戦し、「北海道の翼」としてより多くのお客様に期待を超える感動をお届けできるよう、生産能力の向上や運航品質の改善に努めるとともに、新たな商品・サービスを展開してまいります。

 なお、当中間会計期間の実績および最新の見通しを反映し、5月30日に発表した2020年3月期の業績予想の修正を行います。

【2020年3月期業績予想】 当初予想 修正予想 増減 前期実績
(2019年3月期)
営業収入(百万円) 45,700 46,900 +1,200 44,872
営業利益(百万円) 1,200 1,500 +300 3,045
営業利益率(%) 2.6 3.2 +0.6Pt 6.8
経常利益(百万円) 700 1,000 +300 2,378
当期純利益(百万円) 500 700 +200 1,099

以上

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