大越 孝紀

パイロットになるまでのHISTORY

大越 孝紀
〇氏名 ︓
大越 孝紀
(おおこし こうき)
〇入社 ︓
2017年度
〇略歴 ︓
信州大学 工学部 環境機能工学科 2009年卒
北海道大学大学院 環境科学院 環境起学専攻 2011年卒
一般企業に就職後、自費でライセンスを取得しAIRDOへ入社

〇 Q1︓パイロットになろうと思ったきっかけ

 幼少期、地元の丘珠空港の展望デッキから見たパイロットを見て知ったというのがきっかけです。高校までは地元の札幌で過ごし、道外の大学へ進学しました。高校在学中に宇宙飛行士の息子さんのお話を聞く機会があり、空への憧れが生まれるとともに、幼少期に展望デッキから見たパイロットの姿が自分の中でリンクして職業として意識しことが目指し始めたきっかけです。
 自社養成も受験しましたが、当時は航空業界の情勢が変革を迎える時期であり大手1社しか募集がかからなかった状況でした。その結果、私は狭き門を突破することができませんでしたが、地元への貢献をしたいという想いが強くなり、北大大学院に進学し、パイロットへ繋がる道を様々な角度から模索しました。航空大学校の受験も考えた時期もありましたが、当時は視力のハードルが高い点で受験を断念し、自費での取得を考え始めました。

〇 Q2︓取り組んだこと・苦労したこと

 自費での取得を決意した時に、年齢と費用面を天秤にかけ、まず費用の面からクリアにしたいと思い、一般企業へ就職しました。
 自費訓練を選択した時点で、わかっていたことですが資金調達という点で大きなハードルがあり、訓練費用を工面することについて大変苦労しました。両親とも相談し、ローンと貯蓄を半分ずつとして工面することで資金の目途が立ち自費訓練を選択する決意を固めました。その他で言えば自身の弱みを強みに変える努力はしました。特に、忍耐力については自分自身で不足を感じており、将来エアラインパイロットとしては求められる能力として認識していたため自分を見つめながら克服に努めました。フライトスクール入校後の訓練中は訓練校のある大阪から京都、和歌山、甲子園まで歩いてみたり、時には走ったりして達成感と自信をつけ忍耐力の強化に取り組みました。

〇 Q3︓学生時代から入社するまでに行った記憶・思い出に残っている事

 フライトスクールへ入校し、同期8人で帰国するという目標をたてそれを達成したことが最も強い記憶であり思い出です。
 入校したフライトスクールでは、渡米した訓練生がチーム全員で帰国してきたことが稀な環境でした。訓練開始後なぜ過去がそうであったか、すぐに同期全員で把握することができました。しかし同期とともに原因を追究しそれに対する対策を講じることで環境変化にも柔軟に対応できる能力と結束力を養うことができたと思います。また、私自身アメリカでの訓練において、小型機に乗ったときに恐怖心が芽生えましたが同期の協力があり乗り越えられました。今思うと、アメリカでの訓練をもう一度といわれたらその環境には帰りたくないですね。(笑)

〇 Q4︓AIRDOのパイロットとしてのきっかけ

 私自身は、地元である道民の翼として日々の運航を支えるパズルの1ピースとして活躍できているという点です。冬季運航は厳しい自然に対して、常に謙虚さを持ちフライトを重ねていますが無事に目的地に到着した時にコックピットから眺めるお客様の笑顔がパイロットのやりがいとしては格別ですね。また、運航を重ねることで道民の方へ少しずつ恩返しができていると感じています。将来は機長として操縦する飛行機に友人を乗せて北海道を案内したいと思っています。

〇 Q5︓AIRDOの自社養成を目指す方への応援コメント

 パイロットという職業に興味関心が少しでもあればこの機会を逃さずつかんでほしいと思っています。
 また、今回この制度の大きなポイントである資金サポートについても企業の後ろ盾があるというのはいい点だと思いました。私の場合は父の名義で銀行から借入を行い必要な資金を調達できました。
 自分のなりたい姿、夢を叶えるために努力を積み重ね、訓練の先に待っているやりがいのある楽しい世界が待っています。是非チャレンジしてみてください。

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