"これまでにない"がいっぱい!札幌中心部に誕生した新感覚の水族館へ(2)
"これまでにない"がいっぱい!
札幌中心部に誕生した新感覚の水族館へ(2)
2023.12.15
「AOAO SAPPORO」の大きな特徴は、まるで美術館や図書館のようなアーティスティックな展示スタイル。各フロアの展示水槽の見どころや注目ポイントをご紹介します。
※本記事は2023年12月時点の情報です。実際の来訪の際には公式サイトで最新情報をご確認ください。
4階 CONNECT
あまり見られない水族館の裏側を
見学できる水の生物のラボ
施設の全体像がわかったところで、各フロアのこだわりの水槽を見ていきましょう。まず、4F有料ゾーンに入ってすぐにあるのが「水の生物のラボ」。展示生物の健康管理などを行う予備水槽やスタッフによる生物の食事の準備など、なかなか見られないバックヤード作業が見られるエリアです。壁面には館長からスタッフに向けた業務連絡やメッセージが書かれており、内情をのぞき見しちゃうような楽しみも。小さな水槽をひとつひとつ見ているうちに、じわじわと気分が盛り上がってきます。
5階 SCOPE
世界で3か所だけのネイチャーアクアリウム
5Fの目玉は、東京、ポルトガル(リスボン)に続き世界で3か所目の常設展示となる「ネイチャーアクアリウム」です。ネイチャーアクアリウムとは、水槽の中で水草を育てることで良好な環境をつくり、その中で魚やエビを一緒に育てて自然の生態系を再現した水槽。森や河原の中を魚が泳いでいるような、幻想的で不思議な世界が広がっています。水草は専属スタッフが閉館後に毎日手入れをして長さや量を調整し、絶妙なバランスを保っているのだとか。自然のありのままの姿を観察しているだけで、心が鎮まるような不思議な感覚になります。
自然の力強さを体感できるバルダリウム
5Fには3つのネイチャーアクアリウムの他に、1つのパルダリウム(熱帯雨林を再現した水槽)があり、それぞれで違う世界観を感じられます。
本を読むように生物のストーリーが浮かび上がる
5Fの「観察と発見の部屋」は、「ぺったんこ」「にょろ」「もさもさ」「いろいろ」とユニークなくくりで、図書館のようにテーマ別に分類された水槽が並ぶ遊び心あふれる展示。水槽の近くには展示生物に関連する書籍が置かれており、その場で読んで、生物に対する学びを広げることもできます。
6階 COMMONS
ペンギンたちがすぐ近くに!
では、いよいよ最上階の6Fへ向かいましょう。このフロアにあるのが、AOAO SAPPOROのシンボルともいえるペンギンの展示。六角形のブロックの上で飛び跳ねたり、水槽の中をすいすい気持ち良さげに泳ぐキタイワトビペンギンを、間近に観察することができます。ちなみに屋内で暮らすペンギンにも、自然環境同様の一日の流れや四季の変化を感じてもらおうと、朝昼夜、春夏秋冬で照明の色や明るさを変えているのだとか。変化の度合いの違いはあれど、ペンギンの展示だけじゃなく全館で、時間帯によって照明の強弱を変えているそう。すごいですね。現在、22羽のキタイワトビペンギンが生活しており、それぞれに「ピップ(比布町)」「ユニ(由仁町)」など北海道の地名が名前に付けられています。フリッパー(翼)につけられたバンドの色で識別できるので、じっくり観察してお気に入りのペンギンを探してみて。
クラゲ水槽が並ぶ幻想的な空間
ペンギンの展示の横にある、クラゲがふわふわと漂う「プランクトンルーム」も見逃せません。暗い水槽の中に浮かび上がる無数のクラゲは、幻想的でいつまでも見ていられそう。心を無にしてぼんやり眺めているだけで、不思議と癒されていきます。
海の世界をデジタルアートで再現
6Fの「ブルールーム」では、幅約20mの大型パノラマスクリーンと120平方mの床に投影されるデジタルアートが堪能できます。映像は広大な海の世界を再現したものと、抽象アート風の2タイプがあり、毎時15分には実物大のシャチが出現。座ったり寝転んだりできる広々としたスペースも用意され、まるで海の中にいるような没入感を味わえます。
次記事では、気になる館内グルメやおみやげを紹介します。
"これまでにない"がいっぱい!札幌中心部に誕生した新感覚の水族館へ(3)
<DATA>
AOAO SAPPORO
住所:札幌市中央区南2条西3丁目 moyuk SAPPORO4-6階
TEL:011-212-1316
営業時間:10:00~22:00(最終入館21:00)/無休(臨時休館あり)
料金:大人2000~2200円、子ども(小・中学生)1000~1100円、幼児(3歳以上)200円
ウェブサイト https://aoao-sapporo.blue/
※本記事は2023年12月時点の情報です。実際の来訪の際には公式サイトで最新情報をご確認ください。
企画・制作:株式会社monomode
取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)