天空の城の城下町で歴史的文化財に泊まる

天空の城の城下町で歴史的文化財に泊まる

一番人気の客室「桜」はかつて地元名土だけを通した貴賓の間。襖絵や欄間など随所に伝統と格式が息づく

「日本のマチュピチュ」と一躍話題になった、兵庫県竹田城跡。その城下町の朝来市で、約400年の歴史を持つ酒造場をそっくり引き継ぐ同ホテルは、レストランやどぶろく製造所、情報館を併設した複合施設として4年前に開業した。築100年以上の明治期の建物をリノベートした全5室の客室は、一部屋ごとに趣が異なる。施設内の備品は専門の職人の手によるものが多く、メンテナンスには非常に手間がかかるという。当時の風情を残すため、客室にテレビはない。五感をフルに使って味わう四季の移ろいと、時を止めた空間が醸す、心安らぐもてなしがある。

一棟貸切の離れ「楠」。昨春オープンにも関わらず楽天トラベル「犬と泊まれる人気宿ランキング」全国1位に※2016年12月実績

発酵蔵をリノベー卜したレストラン。但馬牛や香住蟹など地元・但馬地方の食材を用いたフランス料理を提供

Hotel Data

竹田城 城下町ホテルEN(旧木村酒造場)

竹田城 城下町ホテルEN(旧木村酒造場)

  • 兵庫県朝来市和田山町竹田字上町西側363番
  • 0120-210-289 (総合予約受付)
  • 1泊1名様2食付18000円~(税別・サービス料込)

取材・文/関ひとみ 撮影/今田修ニ

2017年4月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年2月現在の内容です