奇跡のラブストーリーが紡がれた街。
Netflix『さよならのつづき』小樽ロケ地巡り(2)

奇跡のラブストーリーが紡がれた街。
Netflix『さよならのつづき』小樽ロケ地巡り(2)

2025.11.4

2024年11月の配信開始後、瞬く間にNetflixの日本トップ10で1位に輝き、週間グローバルトップ10のテレビ・非英語部門でもランクインを果たした人気シリーズ『さよならのつづき』。小樽を舞台にした、はかなく切ないラブストーリーが、多くの人々の涙腺を崩壊させました。そんな胸を打つストーリーは、どこで撮影されたのか? 前回に引き続き、「小樽フィルムコミッション事務局」事務長の入江さんに、小樽市内のおすすめのロケスポットを教えてもらいます!

※本記事は2025年7月時点の情報です。おでかけの際には各公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
※価格は税込みです。

小樽の街と日本海を一望できる「小樽天狗山」

▲小樽天狗山の展望台からの眺め。広い空と海のグラデーションが美しいですね

作中にしばしば差し込まれる小樽の全景カット。その撮影が行われたのが「小樽天狗山」です。山頂付近まで夏は車でも行けますが、せっかくならロープウェイに乗って、景色を眺めながら上るのがおすすめ。標高約532mの山頂にはウッドデッキの「TENGUUテラス」を備える天狗桜展望台やロープウェイ山頂駅の屋上展望台、さらに第一から第三まで計5つの展望台があり、さまざまなシチュエーションで絶景が楽しめます。さらに、全長約400mのコースを滑り降りる「天狗山スライダー」や「シマリス公園」「TENGUUジップライン」など遊びの要素も盛りだくさん。鼻をなでるとご利益があると言われる「鼻なで天狗さん」や「天狗山神社」、日本各地の天狗のお面がびっしり飾られた「天狗の館」は、パワースポットとしても人気です。

▲イスに座ってゆったり景色が楽しめる「TENGUUテラス」
▲北海道三大夜景のひとつに数えられる小樽天狗山からの夜景
▲眼下の絶景とともに食事やドリンクが楽しめる山頂駅の「TENGUU CAFE」
▲山頂駅の「TENGUU SHOP」では、雑貨や銘菓などのほか、ユニークな天狗山オリジナルグッズも購入できます
▲迫力ある「鼻なで天狗さん」。横の由緒書きには、商売繁盛や学業成就など、お願いごとによる鼻のなで方が記されています
▲さまざまな大きさ、形の天狗のお面約600点がずらりと展示された「天狗の館」

【入江さんコメント】
小樽天狗山は、札幌の藻岩山、函館山と並び「北海道三大夜景」と称される絶好の夜景スポットです。山頂駅舎にあるカフェでは絶景を眺めながら食事やお茶を楽しめますよ。

<DATA>
小樽天狗山ロープウエイ
住所:小樽市最上2-16-15
TEL:0134-33-7381
ロープウェイ往復:大人2000円、小人1000円に変更 ※未就学児は大人1名につき1名無料 ※各アクティビティの料金はHP参照
時間:夏期(4月下旬〜11月下旬)9:00〜21:00、冬期(11月下旬〜3月末)9:00〜20:00
定休日:なし(4・11月にそれぞれ3週間程度の整備運休あり)
https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/

北海道初の鉄道「旧国鉄手宮線」をぶらり

▲明治時代、幌内(現・三笠市)の石炭を小樽の港まで運ぶために敷設。線路跡地が全長1600mの散策路になっています

小樽の人気観光スポット「旧国鉄手宮線」は、明治13年(1880年)に北海道最初の鉄道として開通し、昭和60年(1985年)に廃線となった線路跡。現在は散策路として整備され、小樽らしいレトロな雰囲気を感じながら、残された鉄路の上や歩道をのんびり歩くことできます。作中では、さえ子(有村架純)と成瀬(坂口健太郎)の通勤風景や、さえ子と恋人の中町雄介(生田斗真)の回想シーン、さえ子と成瀬がベンチに座って会話するシーンなど、色々な場面で使われていました。

▲さえ子と雄介が線路上を歩くシーンで使われた場所。小樽駅前からのびる中央通りと旧国鉄手宮線の交差点の北側にあります
▲さえ子と成瀬の通勤シーンはこの辺りで撮影
▲さえ子と成瀬が座っていたベンチ。背後には製菓会社の工場がある

【入江さんコメント】
北海道初の鉄道としての歴史を感じながら、のんびり散策できるのが魅力。普段は立ち入り禁止の線路上を歩くことができ、写真撮影スポットとしても人気です。

<DATA>
旧国鉄手宮線
住所:小樽市色内~手宮
TEL:0134-32-4111(内線7450/小樽市観光振興室)

雨のシーンが印象的だった「梁川商店街」

▲小樽駅から徒歩3分ほどの場所にある「梁川商店街」

小樽駅のすぐ近くにある「梁川(やながわ)商店街」は、昭和の風情を色濃く残す商店街。梁川通り沿いやその周辺に、明治創業の老舗そば店や和食、中華など魅力的な飲食店をはじめ、銭湯や美容室などが立ち並んでいます。ドラマの中では、ストーリー上とても重要な過去のシーンで登場。雨にけぶる商店街と渦巻き型の古風な街灯が、ロマンチックに描かれていました。

▲「都クリーニング」の看板は、作中にもそのまま登場していましたね
▲作中では「おたる生花店」として使われていた店舗。商店街に面した小樽中央市場の一角にあります
▲レトロでかわいい商店街の街灯

【入江さんコメント】
地元の人も通う、小樽駅すぐ近くの商店街です。どこか懐かしさを感じられる雰囲気で、商店街のシンボル的存在であるすずらん街灯もご注目ください。

<DATA>
梁川商店街
住所:小樽市稲穂3丁目4−8

2回にわたってお届けした『さよならのつづき』のロケスポット紹介、いかがでしたか? 作品を見た方はもちろん、見ていない方も観光で十分に楽しめるので、ぜひ足を運んでみてください。ちなみに、小樽フィルムコミッション事務局では『さよならのつづき』のロケーションマップを公開中。今回紹介しきれなかったロケ地も載っているので、チェックしてみてください!

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)

撮影:亀畑清隆

一覧に戻る