奇跡のラブストーリーが紡がれた街。
Netflix『さよならのつづき』小樽ロケ地巡り(1)
奇跡のラブストーリーが紡がれた街。
Netflix『さよならのつづき』小樽ロケ地巡り(1)
2025.11.4
有村架純と坂口健太郎がダブル主演を務めるNetflixシリーズ『さよならのつづき』は、小樽とハワイを舞台に描かれた珠玉のラブストーリーです。交通事故で最愛の人を失った菅原さえ子(有村架純)、さえ子の恋人から提供された心臓に命を救われ、はからずも心臓と共に恋人の記憶も引き継いだ成瀬和正(坂口健太郎)。その二人がまるで導かれるように出会い、運命に翻弄されていく、切なくも温かい愛の物語です。
そしてそんなストーリーをより際立たせるのが、ノスタルジックな小樽の街並みや風景。今回は、本作品の制作初期段階から携わり、ロケ地の選定や地元協力者の調整など撮影を多岐にわたってサポートした「小樽フィルムコミッション事務局」の入江祥徳さんに、おすすめのロケスポットを挙げてもらいました。
※本記事は2025年7月時点の情報です。おでかけの際には各公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
※価格は税込みです。
小樽市街や石狩湾を一望する絶景スポット「毛無山展望所」
作品の冒頭、さえ子と恋人の中町雄介(生田斗真)はある場所へバスで向かいます。そのバスの走行シーンに使われたのが、小樽と赤井川村を結ぶ毛無峠(国道393号)です。登場は一瞬ですが、雪深い峠道として、北国らしい冬の暗さや厳しさを感じさせるシーンとなっていました。作中には登場しませんが、峠の中腹には「毛無山展望所」があり、標高約470mからの広々とした景色が楽しめます。昼間はもちろん、日本夜景遺産『自然夜景遺産』に選定されている夜景もおすすめです。
【入江さんコメント】
毛無山展望所は小樽市街や石狩湾を一望できる絶景スポット。日本夜景遺産『自然夜景遺産』に選定されている夜景も素晴らしいです。条件次第では雲海も見ることができますよ。
<DATA>
毛無山展望所
住所:小樽市天神4丁目1
TEL:0134-32-4111(内線7266/小樽市観光振興室)
※冬期閉鎖
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020100900664/#kenasi
小樽を代表する観光名所「小樽運河」
大正12年(1923年)に完成した小樽運河。全長1140mの運河に沿って大正から昭和初期にかけて建てられた石造り倉庫が立ち並び、石畳の散策路を歩きながら、ノスタルジックな気分に浸ることができます。作中では、成瀬と妻のミキ(中村ゆり)が花火を見上げるシーンで登場。花火のあと人混みの中を歩く場面では、運河沿いの散策路が使われていました。また別のシーンでは、運河北側にある北運河エリアや、大正13年(1924年)に建設された「旧北海製罐第3倉庫」が映る場面も。小樽を代表する風景や建物が、物語の中に自然に取り込まれているのが、ニクイですね。
【入江さんコメント】
石造りの倉庫群とガス灯がロマンチックな雰囲気を醸し出す夕暮れ時や、ライトアップされた夜景も人気です。運河周辺には歴史的な建造物を活用した施設が点在していますので、ぜひ利用してみてください。
<DATA>
小樽運河
住所:小樽市港町
TEL:0134-32-4111(内線7450/小樽市観光振興室)
明治時代から学生の大敵だった「地獄坂」
「地獄坂」とは、小樽商科大学へと続く長~い坂道。勾配10%の坂道が約1.5kmにわたって続くので、通学する商大生にとってはたしかに「地獄」かもしれませんね。小樽商科大学の前身、「第五高等商業学校」の開校当初(明治44年/1911年)からすでに「地獄坂」と呼ばれていたそうで、昔は周囲に建物がほとんどなく、冬は雪や風が吹きすさぶ中、深い雪をこぐように通学したそう。こんな名前が付くのも納得のエピソードです。作中では、大学で働く成瀬の通勤風景でこの坂が使われていました。
【入江さんコメント】
地獄坂はその名のとおり急な坂道で、坂の上から小樽の街並みや海を見下ろす景観を楽しめます。坂の上には小樽商科大学があり、大学を目指して地獄坂を上るのは、多くの学生にとって思い出深い経験となっています。
<DATA>
地獄坂
住所:小樽市富岡・緑
TEL:0134-32-4111(内線7450/小樽市観光振興室)
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020102700057/
作中のさえ子や成瀬の姿が浮かび上がってくるような小樽のロケスポット紹介、楽しんでいただけましたか?
次記事でも、胸キュンが止まらないおすすめのロケ地を巡っていきます!
企画・制作:株式会社monomode
取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)
撮影:亀畑清隆

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