函館が舞台の大ヒット映画!
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の聖地巡りへ(1)

函館が舞台の大ヒット映画!
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』の聖地巡りへ(1)

2025.6.27

2024年に公開され、その年の邦画・洋画を合わせた年間興行収入1位に輝いた大ヒット映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』。本作の舞台は北海道屈指の観光地・函館で、劇中には五稜郭公園や函館山山頂展望台など、市内の有名スポットが多数登場しました。
今回は、函館市内に数あるコナン聖地の中から、函館市公式観光サイト「はこぶら」担当の市丸和秀さんがイチオシのスポットをセレクト。市丸さんのおすすめコメントと合わせてご紹介していきます。函館観光を満喫しつつ、映画の世界を追体験してみては?

▲函館新聞社編集局デジタル編集部、はこぶら担当の市丸和秀さん。生まれも育ちも函館という生粋の函館っ子です

※本記事は2025年5月時点の情報です。おでかけの際には各公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
※価格は税込みです。

西部地区を代表する洋風建築「旧函館区公会堂」

▲基坂(もといざか)を上った先にある「旧函館区公会堂」
▲2階にある130坪の大広間。かつては音楽会や講演会などで使われていました

洋館が立ち並ぶ西部地区にある「旧函館区公会堂」は、住民の集会所や商業会議所の事務所として明治43年(1910年)に建てられた、函館の明治洋風木造建築を代表する歴史的建造物です。劇中では、左右対称のコロニアル様式の印象的な外観だけでなく、華やかな建物内部も登場していました。

館内では、公会堂の歴史や建物の特徴を解説する充実した展示を楽しめます。さらに、併設の「函館ハイカラ衣裳館」では、クラシカルなロングドレスや袴をレンタルして(大人2500円~、小人1500円〜)、館内で記念撮影することも。2階のバルコニーで函館港をバックに、ここだけの特別な1枚を撮影してみましょう。

▲函館山側にある縁側もステキな雰囲気

【市丸さんコメント】
函館観光では欠かせないスポット「西部地区」で一番有名な建物。内部の装飾や調度品が見どころです。2階のバルコニーからは函館港を一望できます。

<DATA>
旧函館区公会堂
住所:函館市元町11-13
TEL:0138-22-1001
入館料:一般300円、学生・生徒・児童150円
開館時間:
[夏季]4月1日~10月31日(火曜〜金曜)9:00~18:00(土曜~月曜)9:00〜19:00
[冬季]11月1日~3月31日(月曜〜日曜)9:00~17:00
※最終入館各30分前
定休日:12月31日〜1月3日 ※他臨時休館あり
https://hakodate-kokaido.jp/

「函館山山頂展望台」で100万ドルの夜景を観賞!

▲砂時計のように中央がくびれた独特の地形が、きらめく街の明かりに包まれる

その美しさから「100万ドルの夜景」とも呼ばれている函館の夜景。標高334mにある「函館山山頂展望台」からは、函館湾と津軽海峡に挟まれた独特な地形に宝石を散りばめたような、きらびやかな夜景が観賞できます。函館観光では絶対に外せないスポットのひとつで、劇中でも重要な場面で使われていましたね。

観光名所だけに、夜の展望台は混雑することもしばしば。時間に余裕があるなら、明るいうちに登っておいて、山頂で日没を待つのもおすすめです。山頂駅にはレストランやおみやげショップ、ティーラウンジがあり、夜だけでなく昼間もしっかり楽しめますよ。

▲山頂展望台までは、125人乗りの大型ロープウェイで約3分
▲爽快な昼間の景色もおすすめ。海に挟まれた函館市街の様子がよく分かります

【市丸さんコメント】
夜景で有名な函館山山頂展望台。夜景時間帯の混雑を避け、昼間の眺望を楽しむなら、ランチ+ロープウェイ往復料金込みの「ランチプランチケット」(2000円)がおすすめです。※期間により提供していない場合あり

<DATA>
函館山山頂展望台/函館山ロープウェイ
住所:函館市函館山(山頂展望台)、函館市元町19-7(ロープウェイ山麓駅)
TEL:0138-23-3105(函館山ロープウェイ総合案内)
ロープウェイ往復:大人(中学生以上)1800円、小人900円
ロープウェイ運行時間:
4月20日〜9月30日[上り]10:00~21:50[下り]〜22:00
10月1日〜4月19日[上り]10:00〜20:50[下り]〜21:00
※変動あり
定休日:秋に1か月程度、法定整備点検による運休あり
https://334.co.jp/

周辺散策が楽しい! 「湯の川停留場」

▲昭和レトロな雰囲気が漂う「湯の川停留場」

大正2年(1913年)の開業以来100年以上にわたり、函館市民の足として親しまれている函館市電。函館どつく前~湯の川、谷地頭~湯の川の2つの路線があり、五稜郭公園や西部地区、ベイエリアなど有名観光地へのアクセスにも使える、とても便利な交通手段です。劇中に登場したのは、終点の「湯の川停留場」。近くには、室町時代が起源と伝わる「湯倉神社」があり、通りには風情ある老舗もチラホラ。函館の歴史を感じながら、のんびり散策してみましょう。

▲風格ある「湯倉神社」。神社下には湯の川温泉発祥の地碑があります
▲足湯の利用可能時間は9:00~21:00まで。足を拭くタオルは持参で

「湯の川停留場」のひとつ隣、「湯の川温泉停留場」のそばには、温泉を利用した無料の足湯もあります。聖地巡りで疲れた足を、湯の川の名湯で手軽に癒やせるうれしいスポットです。

【市丸さんコメント】
周辺には劇中に登場しなかったものの、おいしい和菓子店や抹茶が味わえる老舗の茶販売店、コーヒー店など、魅力あるお店が密集しています。少し歩きますが、足湯もおすすめです。

<DATA>
湯の川停留場
住所:函館市湯川町2丁目
https://www.city.hakodate.hokkaido.jp/tram/

映画のシーンがよみがえるロケ地巡り、いかがでしたか? 次記事でも、おすすめのコナン聖地をご紹介します!

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)

撮影:亀畑清隆

一覧に戻る