ハンバーグとカレーが2枚看板! 北海道・占冠村産食材にこだわる老舗洋食店「ミルクキッチンふらいぱん」

ハンバーグとカレーが2枚看板!
北海道・占冠村産食材にこだわる
老舗洋食店「ミルクキッチンふらいぱん」

2026.8.13

日高山脈や夕張山地などの山々に囲まれ、村域の約94%を森林が占める占冠(しむかっぷ)村。村名はアイヌ語で「とても静かで平和な上流の場所」を意味するシモカプ(shimokap)が由来で、その名前のとおり、静かで穏やかな時間が流れる小さな山村です。そんなのどかな村に、アメリカ人オーナーシェフが腕を振るう老舗洋食店があるのをご存じですか? 1996年開店の「ミルクキッチンふらいぱん」は、地元客はもちろん道外客やインバウンド客も大勢訪れる人気レストラン。占冠村で30年間愛され続ける、こだわりの洋食メニューをご紹介します!

※本記事は2026年6月時点の情報です。おでかけの際は公式サイトにて最新情報をご確認ください。
※価格はすべて税込みです。

アクセス抜群の道の駅内にあるレストラン

「ミルクキッチンふらいぱん」があるのは、村の中心部に位置する「道の駅 自然体感しむかっぷ」の施設内。道東自動車道・占冠ICから車で7分ほどとアクセスも良く、道の駅だけに駐車場が広いのもうれしいポイントです。店内は昔ながらの洋食店らしい温かみある空間で、落ち着いた雰囲気の中、ゆったり食事を楽しむことができます。
メニューはビーフハンバーグ3種とカレー5種のほか、興部(おこっぺ)町・ノースプレインファームのソフトクリームを使ったパフェなどデザートも用意。ハンバーグにカレーという、大人から子供まで大好きなメニューに心が躍りますが、注文の前に、まずはアメリカ人オーナーシェフのコーリー・ルックスさんに話を聞いてみました。

▲国道237号沿いに立つ「道の駅 自然体感しむかっぷ」
▲道の駅内には、占冠村の特産品が並ぶおみやげショップや観光案内所もあります
▲「ミルクキッチンふらいぱん」の入口。先にレジで注文・会計を済ませるシステムです
▲店内は4人掛けのテーブル席が6卓の全24席。ランチタイムには行列ができることも

コーリーさんと占冠村との出合い

そもそもなぜ、アメリカ人のコーリーさんが占冠村へやってきたのか? コーリーさんと占冠村とのつながりは12歳の時、村の姉妹都市・コロラド州アスペン市から交換留学生として訪れたのが始まりでした。ホストファミリーや子供たちとの温かい交流の中で、占冠村が大好きになったコーリーさん。その後、コロラドの大学で学んでいましたが、卒業間際に占冠村でALT(外国語指導助手)を募集していると知り、移住を即決。大学卒業後の2002年に占冠村へやってきました。2004年には、当時常連として通っていた「ふらいぱん」の知江さんと結婚。2007年から店を手伝うようになり、現在はオーナーシェフを務めています。ちなみに今も占冠村とアスペンの交換留学生事業は続いていて、コーリーさんは占冠村の子供たちをアスペンへ引率したり、受け入れのサポートなどで活躍しているそう。

▲アメリカ・コロラド州西部のロッキー山脈の懐にあるアスペン出身のコーリーさん

道産牛赤身肉のハンバーグとじっくり煮込んだカレー

さて、そんなコーリーさんが料理を作るうえで大切にしているのは、「できるだけ占冠村のもの、難しければ北海道産のもの」という食材へのこだわり。「冬はさすがに厳しいですが、それ以外は道産、占冠村のものを中心に使っています」とコーリーさん。「占冠村や北海道の野菜はやっぱりおいしいですね」とニッコリ。道産赤身肉を主原料に、低温殺菌牛乳やタマネギなどを使って無添加で仕上げるハンバーグ、富良野産タマネギをじっくり炒めたカレーと、料理には地元や近郊の食材がふんだんに用いられています。おすすめはもちろん、そのハンバーグとカレーライス。まずはハンバーグからいただいてみましょう!

▲自家製のトマトソースの「トマトソースハンバーグ」1450円(ライス付き)

熱々の鉄板で供されるハンバーグは、表面にこんがり焼き色がついて、見るからにふっくらとした焼き上がり。結構な厚みですが、ナイフとフォークではなく、お箸で食べるのがふらいぱん流です。お箸を入れると、中から透明な肉汁がじゅわり。赤身肉のしっかりとした旨味にトマトソースの程よい酸味がとてもよく合い、これは人気なのも納得のおいしさです。ハンバーグは写真の「トマトソースハンバーグ」のほか、ニンニクとショウガが効いた自家製和風ソースで味わう「和風ハンバーグ」、ハインツケチャップを使う「ケチャップハンバーグ」の3種類がそろいます。

▲お箸で軽く押すだけで、肉汁があふれ出てきます
▲見てくださいこの厚み! 肉の存在感はありながらも、ふっくら柔らかな食感です

続いて、もう一方の看板メニュー、カレーライスをいただきます。カレーは「ハンバーグカレー」や「ソーセージカレー」、道産鶏ムネ肉の「チキンカレー」など5種を用意。今回は、占冠村で獲れたエゾ鹿肉を使った「エゾ鹿ひき肉カレー」を注文しました。

▲こちらも鉄板で供される「エゾ鹿ひき肉カレー」1200円

カレーソースには、エゾ鹿の挽き肉のほか、ジャガイモやニンジン、ナスなど野菜もたっぷり。香辛料のスパイシーさがエゾ鹿肉の野趣あふれる旨味と溶け合い、たしかに牛や豚とは違う"鹿肉感"はありますが、イヤなクセや臭みはまったくありません。カレーと鹿肉って、こんなに合うんですね!

▲エゾ鹿肉の挽き肉がたっぷり! スパイシーではありますが、辛さはほどほどです

食後のスイーツも絶対食べるべき!

ほっと心が和むような手作り料理におなかが満たされた後は、スイーツで食事を締めくくりましょう。スイーツはイートインのほか、店外のテイクアウト用コーナーでも購入可。イートインでは、ミルク風味濃厚で口当たりなめらかなノースプレインファームのソフトクリームを使うパフェ3種にコーヒーフロート、ケーキセット、食事利用客限定のミニカップソフトクリームが楽しめます。テイクアウトコーナーでは、ソフトクリームやパフェ各種を販売。おすすめという「ハスカップパフェ」は、名寄市風連産のハスカップで手作りする甘酸っぱいソースとソフトクリームが抜群の相性で、自家製ハスカップアイスのすっきりとした甘味と酸味でさわやかな食後感に。ここに来たなら、ぜひ味わってほしい逸品です。

▲写真はテイクアウトコーナーの「ハスカップパフェ」550円。イートインではソフトクリームが増え、皿盛りの提供で650円
▲店外のテイクアウトコーナー。ノースプレインファームのヨーグルトやチーズも販売しています

北海道・占冠産の食材をいかしたハンバーグとカレーのおいしさはもちろん、どこか懐かしさを感じさせるあたたかな雰囲気や、心のこもった接客もすてきな「ミルクキッチンふらいぱん」。提供は不定期ですが、手作りトルティーヤでライスやメキシカンビーンズ、道産肉、地元野菜などを包んだブリトーとタコスもおすすめだそう。おなかも心も満たされるコーリーさんの料理を味わいに、占冠村へ足を運んでみては。

<DATA>
ミルクキッチンふらいぱん
住所:勇払郡占冠村字中央 道の駅 自然体感しむかっぷ内
TEL:0167-56-2561
営業時間:【レストラン】11:30〜14:00(LO 13:45 ※仕込み分が無くなり次第終了)、【テイクアウト】10:00〜17:00
定休日:月・火曜(季節等で変動あり。詳細は公式サイト参照)
公式サイト:https://www.mkfrypan.com/

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮川健ニ

撮影:亀畑清隆

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