帯広で90年以上愛される老舗菓子店
ファンがリピートする名物・ミルクロードの魅力
「おかしの館のあくつ」

帯広で90年以上愛される老舗菓子店
ファンがリピートする名物・ミルクロードの魅力
「おかしの館のあくつ」

2026.2.6

小麦や乳製品など、お菓子づくりに欠かせない材料の産地であることから、"スイーツ王国"の異名をもつ帯広市。さまざまな菓子店が点在していますが、今回ご紹介するのは隠れた名店として地元の人々から愛されている「おかしの館のあくつ」です。約40年にわたる大人気菓子・ミルクロードの開発裏話などをうかがってきました!

※本記事は2025年8月時点の情報です。ご来店の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。

地元の人々に愛される、創業90年以上の老舗菓子店

「お菓子の館のあくつ」とは、1930年代から帯広市大正本町に店を構える老舗菓子店。
取材した日は、平日の午前中だったにも関わらず、オープンとともに続々とお客さまが来店。地元客と思しき人から、出張途中で立ち寄ったと思われるスーツ姿のビジネスマンなど、実に客層はさまざま。

▲おかしの館のあくつ

それもそのはず。店内には常時100種類ほどのお菓子が並び、そのどれもが驚くほどリーズナブル。90年以上、特別な日も何気ない日も、地元客の日常に寄り添い続けてきた、まさに"まちのお菓子屋さん"。

▲国道236号線沿いに建つ

3代目代表の安久津充由さんは言います。

「僕の祖父が創業した当時は和菓子店でした。和菓子を中心に、お祝い事などの餅も販売していましたが、父が洋菓子店に転換。以来、現在のスタイルで営業しています」

▲ショーケースには色とりどりの生菓子がずらり
▲チョコラ、フランボワーズ、バニラなど、マカロンの種類も豊富

冒頭にも書いたとおり、まず驚くのがその価格設定。プリン190円、マカロン200円、ショートケーキ270円! クオリティと価格のバランスが、明らかに"お客さまファースト"。これこそが、多くの人々に喜ばれ、愛され続ける理由のひとつなのでしょう。

▲クッキー、マドレーヌ、フロランタンなどの焼き菓子もある
▲ショートケーキは見ているだけでもワクワクする

名物は、地元の画家が描いた絵をイメージして作った「ミルクロード」

魅力的なお菓子が揃うなか、人気があるのは発売から約40年経った今もファンが絶えない「ミルクロード」です。他店での取り扱いはなく、同店でしか手に入りません。

▲ミルクロード 230円

「父が洋菓子店に切り替えた際、当店の名物になるお菓子を作りたいと考えたのが『ミルクロード』でした。パッケージに採用している芽室町(めむろちょう)在住だった画家・園田郁夫さんのイラストを見て、そこからイメージして作ったと聞いています」

▲手前がミルクロード。奥にあるココアスポンジにガナッシュをサンドした「えぞ紫つつじ 240円」も人気

バターが香る、やさしい甘さのふんわりスポンジに、ホワイトチョコレートをトッピング。パッケージに描かれた、十勝の牧歌的な風景をそのままお菓子にしたような、素朴な味わいです。
溶けるようになくなるスポンジの食感と、ミルキーなホワイトチョコレートのコクが口に広がり、どこかホッとする安心感に包まれました。

生菓子や生チョコレートなど、ほかにもおすすめが目白押し!

イートインスペースがないので、テイクアウトのみとなりますが、それでもぜひ生菓子も味わってください! どれも上品な甘さで、思わず頬がゆるんでしまいます。

▲左から、ごく楽プリン 190円、サバラン 320円、シュープレミアム 340円

スタッフさんに人気上位3品を教えていただいたところ、「ごく楽プリン」「サバラン」「シュープレミアム」とのこと。

なかでも、筆者がもっとも感動したのが「シュープレミアム」です。
デニッシュ風の生地に、生クリームとカスタードクリームをサンドしたダブルシュークリーム。ひと口食べて、良い意味で裏切られました......!
主役であるはずのクリームがとっても甘さ控えめ。その代わりに、デニッシュ生地の芳醇な甘さがクリームを引き立てているのです。
そのため、甘さが後に残らず、さっぱりと上品。これは、シュークリーム好きに全力でおすすめしたい逸品です!

▲北の石疊(60粒入り) 1550円
▲北の石疊(60粒入り) 1550円

ほかにも、生チョコレート「北の石疊(いしたたみ)」もおすすめです。

帯広市民の暮らしに溶け込み、日常を彩る老舗の味。
同店は、とかち帯広空港から車で約15分とアクセスも良好です。ガイドブックに載っている有名店ももちろん魅力的ですが、地元の人々が愛する"いつもの味"に触れることも、旅の醍醐味ではないでしょうか。
帯広旅行のお土産として、また旅の思い出に残る"自分へのご褒美"として、ぜひ立ち寄ってみてください。

<DATA>
おかしの館のあくつ
住所:帯広市大正本町本通3丁目9
TEL:0155-64-5438
営業時間:9:00~18:00
定休日:年中無休
公式サイト:http://www.e-akutsu.com/

※価格はすべて税込です。
※本記事は2025年8月時点の情報です。ご来店の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮本 育

撮影:須田守政(FIXE)

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