飛行機に乗って食べに来る人も!1957年創業以来、味付ジンギスカン一筋「ジンギスカン白樺 帯広本店」
飛行機に乗って食べに来る人も!
1957年創業以来、味付ジンギスカン一筋
「ジンギスカン白樺 帯広本店」
2025.12.22
営業時間はわずか3時間。それでも道外から飛行機に乗って食べに来る人が絶えない、知る人ぞ知るジンギスカン店があります。それが「ジンギスカン白樺 帯広本店」です。そこで今回は、同店を訪問。創業以来、自家製タレにこだわった味付ジンギスカンを堪能してきました!
※本記事は2025年8月時点の情報です。ご来店の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
味付ジンギスカングランプリで日本一に輝いた大人気店
とかち帯広空港の西側。広大な田園風景が広がる中に「ジンギスカン白樺 帯広本店」があります。昼時になると、どこからともなく車が集まり、あっという間に店内が熱気であふれる、知る人ぞ知るジンギスカン店です。
同店がジンギスカン専門店としてスタートしたのは1957年。それ以前は、地元の人々が昼食や仕事終わりの一杯に訪れる食堂でした。
同店を営む、有限会社白樺・取締役の酒井由恵さんは言います。
「食堂時代からジンギスカンを提供していたのですが、初代店主である祖母お手製の漬けタレが評判でした。そのタレのおかげでジンギスカン専門店としての今があります。よく『美味しさの秘訣は?』と質問をいただくのですが、祖母がこだわった"手作り"を守り続けているだけ。特別なことは何もしていないんです」
それこそが最大のこだわりと感じました。メニューをジンギスカン1つにしぼり、多店舗展開をせず、余計なものは一切加えない"手作りのタレ"を60年以上も守り続けてきた同店。
その実直さこそが、誰にも真似できない味わいを生み、2022年には『味付ジンギスカングランプリ』にて、全国の強豪を抑えて日本一に輝きました。
「味付け」と「後付け」のハイブリッドが同店のスタイル
ジンギスカンには、肉をあらかじめタレに漬け込んでから焼く「味付け」と、肉を焼いてからタレを付けて食べる「後付け」があります。同店はその2スタイルを合わせたハイブリッドタイプ。肉をあらかじめ自家製タレに絡め、焼いてからさらにタレを付けて味わいます。
味の決め手は、初代店主が開発した青森産リンゴや北見産タマネギをたっぷり配合した醤油ベースの自家製タレ。これを注文が入ってから肉にもみ込み、食べるときにもディップ。肉本来の旨みを引き立て、羊肉独特のクセをやわらげます。
白樺流!最高のジンギスカン体験のための三カ条
一、使いこまれた鍋が隠し味
同店のジンギスカンを味わう際に欠かせないのが、特製のジンギスカン鍋。
酒井さんいわく、「使い込まれた鍋ほど、美味しく焼けます」とのこと。
長年、数えきれないほどの肉を焼き、旨みを吸い込んできた鍋。もはやこれは単なる調理器具ではなく、同店の歴史そのもの。それが最高のスパイスとなって肉を焼き上げるのです。
一、とにかく鍋はとことん熱する。
そして一気に焼く
同店のジンギスカンを美味しく味わいたいなら、何よりも鍋をアツアツに熱することが鉄則。鍋が熱くなってきたら、鍋のふちに玉ネギ、中央には一気に肉を投入!
ジューッ!という音とともに、モクモクと煙が上がったら、美味しく焼けている証拠です。自家製タレが焦げる甘く香ばしい香りだけで、ご飯を1杯食べられそうです。
一、ただがむしゃらに、
本能のおもむくまま頬ばる!
こんがり焼き上がったら、まずはそのままで一口。驚くほど柔らかい肉から凝縮された旨みがジュワッと口の中に広がります
次に、自家製タレをたっぷり付けて、ご飯と一緒に頬ばる。リンゴと玉ネギのフルーティーな甘みが加わったタレが肉とご飯に絡み、まさに至福の瞬間。次から次へと箸が止まりません!
北海道には星の数ほどのジンギスカン店があります。しかし同店のジンギスカンは料理の一ジャンルにとどまりません。"白樺"という唯一無二の存在であり、ここでしか得られない体験があります。
この味を知るためだけに、とかち帯広行きのチケットを取る。それは決して大げさなことではありません。その価値に相当する感動があなたを待っています。
<DATA>
ジンギスカン白樺 帯広本店
住所:帯広市清川町西2線126
TEL:0155-60-2058
営業時間:11:00~14:00(LO14:00)※材料がなくなり次第終了
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
公式サイト:https://www.hokkaido-shirakaba.com/
※価格はすべて税込です。
※お支払いは現金のみです。
※本記事は2025年8月時点の情報です。ご来店の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
企画・制作:株式会社monomode
取材・編集:宮本 育
撮影:須田守政(FIXE)

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