搾りたての新鮮な生乳と羊蹄山麓の食材を使ったグルメを味わう「ニセコ髙橋牧場」(2)

搾りたての新鮮な生乳と
羊蹄山麓の食材を使ったグルメを味わう
「ニセコ髙橋牧場」(2)

2025.1.8

きれいな水と肥沃な大地に恵まれた、北海道ニセコ町。アウトドアだけでなく、良質な食が育まれるまちとしても知られています。そこで今回は、搾りたての生乳をたっぷり使ったスイーツを提供する「ニセコ髙橋牧場」を訪問。観光だけでなく、家族やお友だちとの外食や特別な日にも利用できる、レストランやピザ店、チョコレート専門店をご紹介します!

※本記事は2024年9月時点の情報です。ご来店の際は公式サイトで最新情報をご確認ください。
※価格はすべて税込みです。
※メニューは時期によって異なる場合があります。

地元野菜が彩る、季節料理~レストラン プラティーヴォ~

シュークリームなどを販売する「ミルク工房本店」の北東。少し坂を登った先に、羊蹄山麓の食材を使った季節料理を味わえるレストランがあります。それが「レストラン プラティーヴォ」。ちょっと贅沢なランチや、特別な日のディナーに最適なお店です。

▲レストラン プラティーヴォ

ニセコ町を含む、羊蹄山麓7町村は、ジャガイモ、ブロッコリー、アスパラガスなどの野菜や黒毛和牛、ブランド豚などを育てる農家さんが点在する、食の宝庫です。

▲オープンキッチンなので調理の様子を見られる

厳選したそれらの食材を、仕入れ先の農家さんから素材の魅力を最大限に活かすヒントをいただきながら、プラティーヴォ流の創作料理に仕上げます。

「"地元の美味しいものを届ける"が、当店のコンセプト。季節ごとに移り変わる、地元の旬をお楽しみいただけます」と、ホールマネージャーの遠藤実さん。

▲地元農家さんとタッグを組んだ一品

早速、ランチを注文! 同店のランチは、ニセコの野菜を2種類のドレッシングでいただく「季節野菜のオードブル」に、好きなメイン料理を組み合わせるスタイル。そこで、遠藤さんおすすめの「るすつ羊蹄ポークのロースト ピザ職人風」をチョイスしました。

▲「るすつ羊蹄ポークのロースト ピザ職人風(季節野菜のオードブル、ドリンクバー、パン付き)」(2600円)

早速、ランチを注文! 同店のランチは、ニセコの野菜を2種類のドレッシングでいただく「季節野菜のオードブル」に、好きなメイン料理を組み合わせるスタイル。そこで、遠藤さんおすすめの「るすつ羊蹄ポークのロースト ピザ職人風」をチョイスしました。

▲季節に応じてさまざまな調理バージョンが登場する

肉質が柔らかで、赤身の旨みと脂身の甘みが絶妙なるすつ羊蹄ポーク。クセがなく、あっさりしているため、ピザ風ソースはもちろん、その他のソースとも相性が良いとか。
また、添えられている野菜がたっぷりなのも嬉しい。

ほかにも、メイン料理としてパスタ、チキン料理、キーマカレーを用意。この日は、「ニセコテイスティファームのトマトと海老のパスタ」がラインナップ。濃厚なトマトの味わいと、エビの風味が、とっても評判なんだそう。

▲「ニセコテイスティファームのトマトと海老のパスタ」(1900円)

ランチはカジュアルな雰囲気ですが、ディナータイムはもうひと手間加わった、シェフのスペシャリテを味わえるとのこと。今度はぜひディナーをいただきたいと思いました。

<DATA>
レストラン プラティーヴォ
TEL:0136-55-8852
営業時間:ランチ11:00~16:00(LO15:00)、ディナー18:00~21:30(LO19:30)※ランチは予約不要、ディナーは完全予約制(3日前まで)
定休日:ランチ なし、ディナー 月曜日、火曜日、水曜日
公式サイト:https://www.foodniseko.com/

自家製チーズたっぷりの、絶品ピザ~マンドリアーノ~

もっとラフに、グループでわいわい盛り上がりながら食事を楽しみたいなら、「マンドリアーノ」はいかがですか?

▲マンドリアーノ

プラティーヴォもそうなのですが、髙橋牧場内にあるレストランは、どの店も店内からの眺めがうっとりするほど絶景! 食事タイムにひときわ花を添えてくれます。

▲マンドリアーノ店内からの眺め。まるで絵画のよう

「マンドリアーノ」では、特製生地に、チーズもソースも自家製の手づくりピザを提供。

▲大島さんは元パン職人。生地を知り尽くしている

「当店のピザは、高温かつ短時間で焼き上げるので、さっくりとした仕上がり。冷めても固くならないので、ゆっくり食事を楽しめますし、テイクアウトしても軽く温めるくらいで、美味しく召し上がれるんです」と、職人の大島卓也さん。

そして、トッピングのチーズは、ピザ店に併設されているチーズ工場で作っている「マンドリアーノチーズ」を使用。塩味を抑え、ミルクの風味が活きた、やさしい味わいのチーズなので、どの食材とも相性が良く、具材の風味も楽しめます。

▲自家製のマンドリアーノチーズをたっぷり使用
▲短時間で高温に達するガス窯で焼く

店内の混雑状況にもよりますが、マルゲリータなら注文から5分ほどで提供が可能。そんなスピーディーさも、ピザならでは。さくっと食事を済ませて次の旅程に進みたい人、お腹を空かせた小さなお子様を連れたファミリーにもおすすめです。

▲左「マルゲリータ」、右「きのことハムのピザ」

人気は、ピザの定番「マルゲリータ」(1320円) と、トッピングもソースもキノコづくしの「きのことハムのピザ」(1820円)。

マルゲリータは、さっくりとした生地とミルク感ただようチーズの美味しさを味わえる、シンプルかつ王道の一品。きのことハムのピザは、キノコの旨みが凝縮した、味覚の季節にふさわしい満足感の高い味わい。これらが1000円台で食べられるなんて、ちょっとびっくり。

ちなみに、女性スタッフさんに、個人的お気に入りを聞いたところ......。
「『4種チーズのピザ』(1650円) のハチミツがけは、もう最高です!」とのこと。
うん、間違いないと思います!

<DATA>
マンドリアーノ
TEL:0136-44-3735
営業時間:11:00~18:00(LO17:30)
定休日:1月1日
公式サイト:https://www.niseko-takahashi.jp/mandriano/

新鮮ミルクと厳選カカオのマリアージュ~カカオクラウン~

さまざまな世代が楽しめるグルメ施設でありたいと、挑戦を続ける髙橋牧場。新たな試みとして、2021年にチョコレート専門店「カカオクラウン」をオープン。世界各地のカカオ豆を取り寄せ、焙煎、テンパリングなど、すべての工程を自社で行なう、クラフトチョコレートの製造・販売を始めました。

▲カカオクラウン

同店もシュークリーム同様、"牧場らしい、生乳をたっぷり使った、ミルク感のある"チョコレートがコンセプト。加えて、北海道産やニセコ産の素材と組み合わせた、地域性にも特化。

そこで誕生したのが、チーズ味の生チョコレートです。

▲「生チョコレート(チーズ)」(1500円)

髙橋牧場の生乳をふんだんに使ったホワイトチョコレートに、生クリーム、クリームチーズを加え、周りにパルメザンチーズパウダーをあしらった、これまでにないチョコレート。

▲塩味と甘みが融合した、甘じょっぱ系がクセになる

最初は、パルメザンチーズの芳醇な香りと味わいが広がり、徐々にクリームチーズの味わいへと変化。最後にミルキーなホワイトチョコレートの後味が残るという、1粒で何層もの滋味を楽しむことができます。ほんのりとチーズの塩味もきいているため、ワインのおつまみにも合いそう。

ほかにも、チョコレート製造の際に取り除かれる、カカオ豆の種皮・カカオハスクを使ったクラフトコーラなど、珍しいカカオ商品も展開しています。

▲ショップにはカフェも併設している
▲「カカオパルプスムージー」(700円)

なかでも、1つのカカオポッドからわずか5%しか取れないカカオパルプ(カカオポッドの果肉)と、髙橋牧場ののむヨーグルトを組み合わせた「カカオパルプスムージー」が評判。

「珍しさから注文される方が多いです。チョコレートをイメージして飲まれたお客様は、甘酸っぱく、とてもフルーティーな味に、『カカオなのに、チョコレートの味がしないんですね⁉』と、驚かれます」と、スタッフの竹ケ原さん。

▲スタッフ 竹ケ原明保さん

今後も、カカオやチョコレートの新たな魅力に出会える、髙橋牧場ならではの商品が登場する予定。そちらも期待大です!

▲店長代理 高井啓さん

「羊蹄山を一望できる広いロケーションでもあるので、いろいろと見て回っていただきたいという思いもあり、年齢や性別、嗜好が異なる方同士でも楽しめる、さまざまな商品やブランドを作ってきました。これからも、髙橋牧場らしさを守りながら、訪れた皆さまに喜んでいただける商品を発信していきたいと考えています」

<DATA>
カカオクラウン
TEL:0136-44-3734
営業時間:10:00~17:00
定休日:年末年始
公式サイト:https://cacao-crown.com/

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮本 育

撮影:須田守政(FIXE)

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