北海道最古の商店街・狸小路の「狸小路市場」は、
味も雰囲気も抜群のイイ店揃い!(2)

北海道最古の商店街・狸小路の「狸小路市場」は、
味も雰囲気も抜群のイイ店揃い!(2)

2024.11.29

ちょっと高級な炉端焼きや寿司から、焼肉、おそば、もんじゃ焼きなど、さまざまな料理ジャンルが揃う「狸小路市場」。なかでもここ数年、話題と人気を集めているのが「中華」です。ちまたで流行中の「町中華」とはちょっと毛色が異なる、味やこだわりで勝負する2店をご紹介します。

※本記事は2024年11月時点の情報です。実際の来訪の際には電話、店舗SNSなどで最新情報をご確認ください。
※価格はすべて税込みです。

本格中国料理をカジュアルに!「中国料理 もみぢ」

2019年開店の「もみぢ」は、本場中国の味をカジュアルに楽しめる人気店です。香辛料などは本場さながらの使い方ながら、日本人の舌にもなじむよう絶妙にバランスがとられた、本格派でありながら食べやすい中国料理が堪能できます。

▲食べログの「中国料理 EAST 百名店 2024」に選出されている実力店
▲笑顔がステキな店長の松下靖さん。席は1階のほかに2階にもあります

麻婆豆腐は驚きの盛りの良さ!

メニューは冷菜から点心、野菜・豆腐料理に肉料理、海鮮、飯・麺料理、デザートと定番だけで60種近くをラインナップ。北京や四川、広東など、どこかひとつに偏ってはいなく、王道の中国料理をそろえています。ご紹介したい料理は多々あるのですが、まずはこの一品!というメニューを挙げるなら、器ぎりぎりまで盛り付けられた「麻婆豆腐」でしょう。ピリッと刺激的ながらベースのスープの旨味を感じるほど良い辛さで、ほとんどのお客様が注文するのも納得のおいしさです。

▲辛みと山椒のしびれ、スープの旨味が混然となった「麻婆豆腐」(950円) 。豆腐とスープの一体感がイイ!

王道にひと工夫加えたアレンジ料理も

ほぼ中トロという上質なマグロの角切りに山椒オイルを合わせた「まぐろの赤山椒漬け」など、素材や調理法に工夫が光るアレンジ料理もおすすめです。おなじみの唐揚げも、ここではチリパウダーや山椒が効いたパンチのある味付けで、お酒との相性がより一層増しています。みんなでシェアしながらわいわい飲むのもよし、食事メインでの利用もよしと、使い勝手の良さも大きな魅力です。

▲「まぐろの赤山椒漬け」(1080円) と辛みがクセになる「中国スパイスのから揚げ」(950円)

<DATA>
中国料理 もみぢ
住所:札幌市中央区南3条西6丁目 狸小路市場内
TEL:011-281-5335
営業時間:17:00~23:00(LO22:30)
定休日:日曜、第1月曜

餃子も小籠包も皮から手作り!「餃子・小籠包 キリン」

さてお次は、雑多な雰囲気がどこかアジアンチックな狸小路市場の中でも、ひと際アジア感強めの店構えが目を引く「キリン」。皮からひとつひとつ手作りする餃子と小籠包が大人気で、前出の「もみぢ」同様、食べログ「餃子 百名店 2024」に選出されるなど高い評価を得ています。

▲行列必至の店なので、特にグループ利用の際は予約がおすすめ
▲調理器具にみっしり囲まれた厨房で腕を振るう店長の井出尾治さん

なにはともあれ餃子は必食!

餃子は個数別に小(8個)、中(15個)、大(25個)の3メニューを用意。「最初に小を頼んで、『まだ食べたい』と中や大を追加するお客様も多いですよ」と井出尾店長が言うとおり、三元豚&野菜たっぷりの餡はさっぱりとした後味で、何個でも食べられそう。伝説のラーメン店「支那そばや」御用達の国産小麦「紬」で手作りする皮は、モチっとしていながらも歯切れが良く、噛むほどに小麦の甘みや香りが感じられます。これは中国の青島ビールと合わせたいですね~。

▲餃子は「小」(8個850円) 、「中」(15個1550円) 、「大」(25個2500円) 。「青島瓶ビール(大瓶)」(1180円)

スープたっぷりの小籠包も忘れずに

箸で持つとタプンタプンとスープが揺れる小籠包もぜひ食べてほしい逸品。蒸すことでなめらかな舌触りとなった手作り生地の味わいはもちろん、金華ハムなどでとる清湯スープは感動的なおいしさです。やけどに注意しつつ、熱々を頬張りましょう。そのほか、「水餃子」や「焼売」もあり、「香菜サラダ」など前菜的なメニューも充実。人気の「冷製辛い蒸し鶏」は数人でシェアするのがおすすめです。

▲セイロのまま蒸したてが運ばれてくる「小籠包」(5個1250円)
▲皮をやぶくと黄金色のスープが溢れでる!
▲香菜の香りとピリ辛の味付けがたまらない「冷製辛い蒸し鶏」(1000円)

<DATA>
餃子・小籠包 キリン
住所:札幌市中央区南3条西6丁目 狸小路市場内
TEL:011-261-8811
営業時間:17:00~23:00(LO22:00)
定休日:日曜、第2月曜

「中華」という同じジャンルながら、料理も雰囲気もまったく違う2店舗なので、はしごして両方楽しんでみるのもいいかも。次記事では、ちょっと大人なおでん店と、北海道の名物グルメ・ジンギスカンの隠れた名店をご紹介します!

企画・制作:株式会社monomode

取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)

撮影:亀畑清隆

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