昭和が香るディープスポット「すすきの0(ゼロ)番地」に潜入!(2)
昭和が香るディープスポット
「すすきの0(ゼロ)番地」に潜入!(2)
2024.9.11
飲んで歌えるスナックから料理自慢の居酒屋、シックなバーなど種々雑多な店が集まる「すすきの0(ゼロ)番地」は、はしご酒を楽しめるのも大きな魅力。今回ももちろん、一軒で終わるわけはなく、二軒目三軒目と行っちゃいます!
※本記事は2024年7月時点の情報です。実際の来訪の際には電話、店舗SNSなどで最新情報をご確認ください。
レトロ飲み屋街になぜ宇宙人?
薄暗い通路を歩いていると、宇宙人をモチーフにした看板が異彩を放つ不思議なお店が。コーヒーのいい香りに誘われ、ちょっと寄ってみることに。
喫茶店なのでお酒を飲まなくてもOK
2017年オープンの「0番地珈琲店」は、ゼロ番地では珍しいカフェ。平岸の自家焙煎コーヒーの名店「Tee's COFFEE(ティーズコーヒー)」から仕入れるオリジナルブレンドのコーヒーをはじめ、ビールやウイスキー、カクテルなどが楽しめます。「コーヒー1杯でもいいし、お酒をゆっくり飲んでももらってもいいし、自由に使ってもらえれば」と店主の栗木呂英さん。
コーヒー片手に宇宙や世界の不思議を語らう
栗木さんは旅好きで、このごろは特に中南米にハマっているそう。店内には旅先で手に入れてきたさまざまな雑貨やイラストが飾られ、独特な雰囲気を醸し出しています。「宇宙とか世界の神秘とか、そういうことに興味があって。気づいたらこんな風に(笑)。理想はイギリスのコーヒーハウスのような存在になることで、世の中の色々なことを、みんなでワイワイ話せるような場にしていきたいですね」。
丁寧に淹れるオーガニックコーヒー
そんな店の雰囲気に圧倒されがちですが、肝心のコーヒーの味はかなりのもの。注文が入ってから豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒーは、深みがありながら飲みやすく、心落ち着く味わいです。コーヒー豆はオーガニック、生クリームは無添加、甘みは有機きび糖と、素材にも徹底的にこだわっています。
<DATA>
0番地珈琲店
住所:札幌市中央区南6条西4丁目 すすきのゼロ番地 地下1階
TEL:なし
営業時間:夕方~深夜 ※Instagramで確認を/定休日:日曜・祝日・平日不定
Instagram https://www.instagram.com/0coffeesapporo/
コーヒーで癒やされているうちに、はしご酒の使命をすっかり忘れてました。そろそろ腰を上げて、次の店を探しましょう。
ゼロ番地の隠れ家的イタリアン!
木壁に黒い扉、抑え気味の照明に控えめな看板。およそゼロ番地らしくない店構えに惹かれて、そっと扉を開いてみます。
おいしいイタリアンをおひとり様でも
「オステリア ルマーカ」は、札幌の有名ホテルやイタリアンで腕を磨いてきた奥村元揮シェフの店。2018年のオープンで、ゼロ番地では唯一のイタリアンです。でもなぜ、ゼロ番地でイタリアンを?「1人でやるにはちょうどいいサイズ感だったんです。ゼロ番地ならではの雰囲気も好きですよ」と奥村さん。店内はカウンターとテーブル2卓の全9席。客層は幅広く、男性の一人客も多いのだそう。
素材の味を生かしたイタリアの家庭料理を提供
奥村シェフの料理は、素材の味を引き出したイタリアの素朴な家庭料理が中心。ムッチリとしながらも歯切れがいいジューシーなトリッパ、リッチな味わいの鶏レバーのテリーヌなど定番の前菜からパスタ、肉・魚料理、デザートまでそろい、メニューによっては一人客にうれしいハーフサイズも用意します。季節の食材が使われるため、時期によってメニューは変更。料理に合わせるワインは、自然派ワインを中心にグラス・ボトルを合せて50種近くと充実の品ぞろえです。
店名の「ルマーカ」はイタリア語で「かたつむり」の意味。素材と向き合い丁寧に作られた料理とワインを、かたつむりの歩みのように自分のペースでゆったり味わえる、ステキなお店でした。
<DATA>
オステリア ルマーカ
住所:札幌市中央区南6条西4丁目 すすきのゼロ番地 地下1階
TEL:080-7792-9645
営業時間:17:30~24:00(LO23:00)/定休日:日曜・祝日
Instagram https://www.instagram.com/osteria_lumaca/
ゼロ番地の飲み歩き、今回は三軒だけの紹介となりましたが、他にもおいしそう&おもしろそうなお店がいっぱいでした! ぜひ足を運んで、自分だけのお気に入りの一軒を探してみてください。
企画・制作:株式会社monomode
取材・編集:宮川健ニ(亜璃西社)
撮影:亀畑清隆