滞在スタイルで選びたい、3タイプの客室

宿泊施設「Cloud Lodge」のコンセプトは、"何もない、贅沢"。
その言葉通り、近隣にはネオンどころか、コンビニエンスストアもありません。

「誘惑がないので、心身ともにデトックスしたいという方がいらっしゃいますね」
と話すのは、「芸森スタジオ＆Cloud Lodge」の統括マネージャーであり、料理人である、八坂ちはるさん。

2010年に同施設のスタッフとして招かれ、以来、ここで「八坂メシ」をふるまい、ミュージシャンをはじめ、多くの人々の胃袋を掴んできた方。

魅惑の八坂メシについては後ほどたっぷりと。
まずは客室を見学させていただきました。

客室は、全3タイプ。
最初に案内していただいたのは、「ロフトルーム」。

共有リビングに、4つの個室を備えた一棟貸しタイプ。
グループで一緒のときを過ごしつつ、それぞれの時間も大切にできます。

「ロフトルームはグループで共同作業をするのに丁度いいようで、例えばリビングにバンドメンバーが集まって曲づくりをして、疲れたらそれぞれが個室で自分の時間を過ごすといった使い方をされているようですよ」と八坂さん。

そして、ロフトルームは唯一、個室から直接、屋上庭園へ行くことができます。そのため、屋上庭園をプライベートテラスとして活用できます。

要望に応じて、BBQ、グランピング、檜風呂、テントサウナ、ジャグジー、焚き火を楽しめます（有料）。

外からの視線が入らず、尚且つ貸切なので、タオル1枚で屋上庭園と客室を行き来してもOK。大きな空の下、そよぐ風に肌をくすぐられる開放感。想像するだけで爽快です。

続いては、音楽家・坂本龍一さんも宿泊した「スイートルーム」へ。

リビングとベッドルームのほか、長期滞在にうれしいキッチンも完備。

リビングには暖炉があり、冬はゆらめく炎と薪のはぜる音を聞きながら、ゆったりと過ごすことができます。

大きな窓に広がる景色を眺めながら、静寂に身をゆだねるだけで、心がほぐれていくように感じられます。

ほかにも「ツインルーム」が4室。

「ツインルームに宿泊されるなら、4階のお部屋がおすすめです。階段はきついですけど、窓から見える景色が格別です」

頬張れば思わず笑顔！最高の家庭料理「八坂メシ」

Cloud Lodgeに宿泊する人々がもっとも楽しみにしているもの。

それは、八坂さんがふるまう手づくりの家庭料理「八坂メシ」です。

同施設でレコーディングした、坂本龍一さん、UVERworld、AK-69、Official髭男dismなど、数々のミュージシャンからも「おいしい！」と大絶賛。

ここにはメニューがありません。
北海道の旬の食材を使い、宿泊客に合わせてその都度、献立を決めているそう。

好みやアレルギーはもちろん、PFCバランスを気にしている方、完全菜食主義の方などのリクエストにも幅広く対応。

そのようなきめ細やかさと味わいに魅了されたファンが、「八坂メシ」を求めて再び泊まりに来ることも少なくありません。

八坂さんは言います。

「特にミュージシャンの方々は、スタジオにこもって作業する日々です。楽しみはご飯くらい。なので、毎日違うメニューをつくり、同じものは出さないよう心がけています。あと、レコーディングが佳境に入るころになると、疲れがどっと出てくるので、そのときの体調に合ったものを出したり。まさに合宿所のおばさん状態（笑）」

そんな八坂さん、以前はレコード会社のプロモーターでした。
12cmヒールを履いて、ミュージシャンのCD宣伝のために各地を駆け回っていたそう。

当時からミュージシャンと接する機会が多く、そのときの経験が料理の味わいになっているように感じました。それは料理の見た目からも伝わり、どれもどこか優しい。

まるで、食卓にずらりと並んだおふくろの味を前にしたような、五感から感じられる安心感も、八坂メシの魅力なんだと思いました。

ロケーションと料理を堪能できるイベントを随時開催

宿泊施設に泊まってみたいし、八坂メシも味わってみたい。
だけど、有名ミュージシャンが利用する施設はちょっと敷居が高いかも......。

そんな方のために、「読書をする」「映画を観る」「音楽を聴く」などのテーマを設けた、宿泊体験プランを不定期で実施。通常料金よりリーズナブルに泊まることができます。

ほかにも、イベントへの参加もおすすめです。

同施設では、2024年から『ZERO CROSS in 芸森スタジオ＆Cloud Lodge』を開催。
音楽と食と文化を融合したイベントで、多彩なマルシェが軒を連ね、夜にはスタジオ内でのライブ、外部シェフによるディナー、そして朝食には「八坂メシ」も堪能できます。

ぜひホームページをチェックして足を運んでみてください。
素晴らしい施設と絶賛する人々の声に納得。忘れられない体験となることでしょう。