釧路エリアの観光で欠かせないのは、アイヌ文化の体験。
五感を通してアイヌ文化に触れることで、より身近にアイヌ民族の暮らしを感じてみませんか?
「アイヌ民族自らがアイヌ文化を伝えていくこと」をコンセプトにしたガイドツアー「Anytime,Ainutime!」。ツアーの案内人となるのは、阿寒湖で生きるアイヌの人々です。
アイヌの人々は、自然との関わりを大切にし、自然の恵みをいただきながら暮らしを紡いできました。「Anytime,Ainutime!」では、そんな彼らの思想や暮らしの知恵を、体験を通して知ることができます。
自然に関するもの、刺繍に関するものなど、ツアーのプラン内容は様々。「湖の時間」というプランでは、アイヌ民族の伝統楽器である「ムックリ」という口琴を自分の手で作ったあと、阿寒湖岸に沿って歩き、湖畔を目指します。
途中でガイドと一緒に「ムックリ」を奏でたり、ガイドから自然との関わりや伝承を聞きながら歩く時間は、アイヌ文化を身近に感じることができる貴重なものになるでしょう。オプションとしてアイヌ料理をいただくプラン「食の時間」も選ぶことができ、アイヌの人々が大切にいただいてきた自然の恵を生かした、伝統的なアイヌ料理が味わえます。
阿寒湖温泉には、「アイヌコタン」というアイヌ文化を伝える店舗が立ち並ぶエリアがあります。このアイヌコタンのメインストリートである坂を登っていくと、「オンネチセ」というアートミュージアムにたどり着きます。「オンネチセ」は、2020年11月にリニューアルオープンしたばかり。
ここには、アイヌ民族によって受け継がれてきた伝統的な工芸品や宝飾品、また、いまこの地に住むアイヌの人々が創り上げた芸術品が収蔵されています。
当時のアイヌ民族の暮らしに欠かせなかった生活用品、工芸品や、アイヌ民族が大切にしてきた祭具がずらりと展示され、その細やかな手仕事と、そこに込められた想いを感じ取ることができます。また、現在も阿寒湖で暮らすアイヌの人々が創造する工芸品なども立ち並び、伝統を重んじながらそれぞれの個性を重ね、新しい文化を創り上げていることがわかります。館内には舞台も設置され、今後はアイヌ民族の伝統儀式や歌の紹介も予定しているそうです。
〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7−19
夜の阿寒湖畔は、なんだか神秘的なムード。「夜、阿寒湖の森を冒険する」という特別な体験ができる「カムイルミナ」に出かけましょう。「カムイルミナ」は、音と映像、そして光の中、アイヌ民族の神の世界を目指すデジタル体験ツアーです。
人間たちが動物たちを敬わなくなったことからカムイ(神)の怒りを買い、人間たちの貴重な食料となるシカや魚が森からいなくなってしまったところから物語はスタート。物語の案内人であるフクロウ、そして人間たちと共にカムイの世界を目指すカケスと一緒に、夜の阿寒湖の森を冒険するのです。その行程はおよそ1.2km。
「リズムスティック」と呼ばれるガイドアイテムを手にしながら森の中を歩く体験は、非日常そのもの。アイヌ民族が大切にしてきた自然や動物たちとの関係に思いを馳せながら「リズムスティック」を使って物語を進めていきます。果たして、フクロウとカケス、そして人間たちは、力を合わせてカムイの世界にメッセージを届けることができるのでしょうか?ぜひご自身の目で、「カムイルミナ」の結末をご覧ください。
〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5−20
開催期間及び営業時間については、公式サイトをご覧ください。
阿寒湖アイヌシアター「イコㇿ」では、阿寒ユーカラ「ロストカムイ」や「アイヌ古式舞踊」などの演目が公演されています。ユネスコ無形文化遺産にも指定されている「アイヌ古式舞踊」は、地域によって歌も踊りもさまざま。
ここ、阿寒湖アイヌコタンで受け継がれてきた古式舞踊をより深く知ってもらえるよう、「イコㇿ」ではアイヌがカムイ(神々)から作り方を教わった祭具「イナウ」をモチーフに、古式舞踊を披露します。
「イナウ」は、アイヌとカムイを繋ぐ仲介役。本当に伝えたい気持ちを、「イナウ」、歌、踊り、祈りが補ってくれます。この地で受け継がれ、大切にされてきた歌や踊りを目の当たりにすれば、きっとあなたも身近にいるカムイ(神々)の存在に気づくはず。
ムックリなどのアイヌの楽器や、動物や自然をモチーフにした踊りにも魅了される空間です。
〒085-0467 北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84