江戸とエコが融合する港の風景になじむ宿

江戸とエコが融合する港の風景になじむ宿

同旅館は、世界最大規模の国際デザインコンペ「A'Design Awards 2017」(イタリア)
建築部門でシルバーアワードを受賞

今年4月に北海道初の「日本遺産」に認定された江差町。江戸時代の風情が残る建造物や民謡の王様とも称される江差追分など、有形無形の伝統文化が息づく港町だ。
同町のシンボル、かもめ島を望む海岸沿いに建つ『江差旅庭 群来』は、木造船に見立てた平屋建て全七室の宿。各室が離れのような配置で居心地が良い。料理の食材は、宿の25㎞圏内で収穫・水揚げされたものにこだわり、野菜や卵、羊肉などは直営農場でまかなう。
自家源泉100%の温泉は、暖房や融雪にも活用。生ごみを農場の肥料にするなど、建築同様のスマートな取り組みで、町に溶け込んでいる。

客室名は江差の歴史文化「百印百詩」より引用。シモンズ社製ベッドのほか、部屋着やタオルにもこだわる

直営農場で飼育するサフォーク羊の「海洋深層水塩焼き」は地元で採掘した玄武岩で焼く

Hotel Data

江差旅庭 群来

江差旅庭 群来

  • 北海道槍山郡江差町字姥神町1-5
    函館空港から車で約1時間半
  • 0139-52-2020
  • 1泊1名2食付48000円(サービス料込・税別)

文/閲ひとみ

2017年11月号 AIRDO機内誌「rapora」掲載
※情報は2017年9月現在の内容です