炭鉱や漁業、製紙業で栄え、郊外には酪農家も多い釧路エリア。
道東の拠点であり、歴史を重ねてきた都市です。
そんな釧路には、港の活気あふれるエリアもあれば、長い歴史を感じる落ち着いた雰囲気の地域も。
このページでは、ディープな釧路の文化と歴史を知ることができるスポットや名産品をご紹介。
フラッと訪ねれば思いがけない出会いもあるキースポットや、釧路旅のおすそわけや自分用の思い出にもなる名産品の数々。
足を運び、手にとってみれば、もっともっと釧路のことが知りたくなっちゃう。そんな9つのスポットと名産品を集めました。
釧路を勝手に盛り上げる市民団体「クスろ」が作ったラバーキーホルダー。釧路近隣でしか食べないという、砂糖のついたフレンチドッグや、毛ガニのUFOキャッチャー、釧路に縁のある人なら思わず「あるある!」と共感してしまうものをキーホルダーに展開し、釧路を盛り上げています。
また、かつて釧路駅に設置してあった看板をモチーフにしたキャップや、味のあるイラストを用いたステッカーやマスキングテープなど、様々なグッズがオンライン
ショップで販売中。
「ものごとを斜めから見るへんてこメガネがあればくしろはワンダーランド!」と熱く語るクスろのグッズは、ちょっとクセのあるお土産としても大人気。
1919(大正8)年創業の釧路唯一の酒蔵である「福司酒造」。おもに北海道産米を原料に、釧路の大地に濾過された伏流水を仕込み水に造られています。釧路のほとんどの飲食店で飲むことができ、スーパーでも手に入れることのできる、まさに地元民から愛されているお酒です。もともと釧路の魚に合わせた淡麗な味が多かったのですが、食文化の変化や、地場産のマンゴーやパプリカ、チーズなどの特産品も増え、様々な食材に合うお酒造りにも力を入れています。北海道の花であるハマナスの酵母を使った「花華」や、ヨーグルトのお酒「みなニコリ」は飲みやすく、お酒が苦手な人にもおすすめです。クマの木彫りの容器がかわいい「ポンエペレ」は北海道土産として注目されること間違いなし!
北海道の太平洋沿岸でしか獲れない本物のオスのししゃもを燻製風味に仕上げたお土産です。子持ちのメスが人気のししゃもですが、実は卵をもたないオスは、脂が非常にのっており身も厚いのが特長。噛めば噛むほど旨味が出て、小魚とは思えない噛みごたえがクセになります。さっと火であぶると香ばしさが引き立ちししゃもが柔らかくなり、より食べやすく、おつまみやご飯のおともにもぴったり!
製造 北海道釧路市西港1丁目98-18(釧路市漁協)
※販売店舗や製品に関してのお問い合わせは、釧路市漁協事務所までお問い合わせください。
3つの可愛らしい数字型のクッキーが箱に収まっている「北海道946クッキー」は、釧路のお土産品として大人気。作っているのは市内にあるカフェと雑貨店が併設した「shop&cafe RHYTHM」。店主の地元である釧路市への愛が詰まった商品です。材料はすべて北海道産を使用し、シンプルながらも素材の味を楽しめ、毎日食べたくなる、体にも心にもやさしいクッキーです。それにしても、「釧路」を「946」と書きたくなるのは、釧路民の性なのかもしれませんね。
北海道釧路市鳥取大通8丁目7−27
釧路駅からまっすぐのびるメインストリート「北大通」に面する明治40年創業の老舗菓子店。素材を活かすため、保存料を使用せず1つ1つ手作りで作られています。店内のガラスケースで特に目を引くのは、表面の光沢が美しいアップルパイ。サクサクのパイの間にりんごがたっぷりと入っており、若い女性からも人気です。他にも、皮に味噌を使用した「みそまんじゅう」や青えんどう豆を使用した「しとき」など、老若男女から愛されるお菓子が揃っています。
多くの地元民に愛されたワインバル「DEMINAMI」が「DEMINAMI COSMOPOLITAN」として新装オープン!店名の「COSMOPOLITAN」には「世界人」という意味があります。店内にはイラストレーター・ミュージシャンでもある店主のユーモアたっぷりのイラストが飾られていたり、彼の作るグルーヴィーな音楽が流れていることも。そんな「DEMINAMI COSMOPOLITAN」では、ジャンル・国境を飛び越えた本格料理が楽しめます。ジャンルレスなメニューには、ワインソムリエの資格も持つ店主オススメの「日常的に楽しめるワイン」がぴったり合います。日替わりのお通しプレートは、その日の仕入れに合わせてコーディネート。苦手な食材を確認してくれることはもちろん、「もっと食べたい!」なんていうワガママリクエストにも、仕込み状況によっては応えてくれるのが嬉しいです。ちょっとずついろんなものをつまみながら大人数でパーティーをしたいときにも、少人数でワインと肴でしっぽり落ち着きたい夜にも、どんなシーンでも楽しめるお店です。
北海道釧路市栄町4丁目11-11
閑静な住宅街の中に突如現れる可愛らしい古民家。一見お店のようには見えないのですが、ここが釧路人の舌を奪ったカレー屋「イッケンヤカレー コミン」です。
釧路に惚れ込み移住してきた店主がつけた「コミン」という名前は、古民家を改修してできたお店であること、「Come in(いらっしゃい)」の二つが由来です。
そんなコミンのメニューはたった一つ。中札内産のチキンを煮込んで作った「ストリングカレー」は、普段馴染みのあるルーカレーやスープカレーでもない、店主オリジナルのカレーです。
メニューは一種類ですが、大盛りなどサイズ選択も可能。また、スパイスの効いた「スパ玉」や目玉焼きなどのトッピングも追加できます。
そしてカレーだけに限らず、店主のこだわりはお店の中にも。店内には店主お気に入りの様々な本や雑貨がたくさん置かれていて、とても楽しい雰囲気です。また、音楽好きの店主が季節ごとに変える200曲のプレイリストや、元書店員の経験がチラ見できる壁一面の本棚も待ち時間のお楽しみ。気になる雑貨や音楽を見つけたら、ぜひお話ししてみて!
北海道釧路市富士見3丁目3−15
釧路にはたくさんの蕎麦屋があり、実は蕎麦の街だということをご存知でしょうか?その中でも最も歴史が古いのが「竹老園 東家総本店」です。道内各地には「東家」と名が付く蕎麦屋が多く存在しますが、竹老園はその総本店。薄い緑色をしたクロレラ入りの麺が特徴です。釧路市民の定番は「そば寿司」と「かしわそば」。そば寿司は甘酢で調味したそばを海苔で巻いた一品。生姜の香りがアクセントになり、思わず箸が進みます。かしわそばは、しっかりと噛み応えのある親鶏の濃厚な旨味が、醤油ベースの出汁によく合う、どこか懐かしいホッとする味。美しい庭園も楽しめる荘厳な建物が目印の、地元民からも観光客からも人気のお店です。
釧路駅の裏にある「豊文堂書店」では、釧路や北海道の歴史、文化、産業にまつわる本を多く取り揃えています。ここには学生さんや古本好き、「ここなら求めていた本が見つかるかも!」と決して近くはない町からいらっしゃるお客さんも。地元の図書館でも見つからないような、つい気になってしまう不思議なオーラのある本も多くあり、何度も本棚に手を伸ばしてしまいます。
また、音楽好きにとってもたまらないセレクトのレコードが並んでおり、お客さんが楽しそうに選んでいる様子も見かけます。
旅先で出会う文章や音楽は印象深いもの。「豊文堂書店」で古本やレコードを探してみるのも、忘れがたい釧路旅の思い出になりそうです。